今回の🇷🇺ロシアによる🇺🇦ウクライナ侵攻を正当化するものではないが、プーチンが🇺🇦ウクライナ国内、特に東部における🇷🇺ロシア系住民の保護=生存権の確保を理由に侵攻したことの理由は、否定することは出来ない。
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🇺🇦ウクライナという国は、その国家成立のプロセスにおいて幾多の遍歴を経て成立した。
第二次世界大戦後、ウクライナ西部はウクライナ・ソビエト社会主義共和国に合併され、国全体がソビエト連邦の一部となった。その後ソビエト連邦の崩壊に伴い、1991年にウクライナは独立を果たした。
独立後、ウクライナは中立国を宣言し[4]、ロシアや他のCIS諸国と限定的な軍事提携を結びつつ、1994年にはNATOとも提携を結んでいる。2013年、ヤヌコビッチ政権がウクライナ・EU連合協定の停止とロシアとの経済関係の緊密化を決定した後、ユーロマイダンと呼ばれる数か月にわたるデモや抗議運動が始まり、後に尊厳革命に発展し、ヤヌコビッチの打倒と新政府の樹立につながった。これらの出来事が、2014年3月のロシアによるクリミアの併合、2014年4月のドンバス戦争の背景となった。2016年1月1日、ウクライナは欧州連合との深層・包括的自由貿易圏の経済コンポーネントを申請した。
※以上ウイキペディアより
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プーチンからすれば、ウクライナは、かつてはソ連の一地方であったウクライナ地方であり、その東部には多くのロシア系住民も存在する。
逆に、ウクライナが拠り所とする国家としての原初は、キエフ大公国をモチーフとしているようだ。
🇺🇦ウクライナの国章は明らかにキエフ大公国の国旗を意識した国章となっている。
※キエフ大公国
ウクライナ人もロシア人も元々スラブ系民族として、ウクライナ語もロシア語もスラブ語派民族であり、その違いは、日本で例えれば大阪弁と東北訛りぐらいの違いしかない。
こういった民族的な近親性にもかかわらず、近世におけるナチスの野心や、ナチス亡き後の東西冷戦のイデオロギー的な対立、ソ連崩壊後のウクライナの経済的な発展との格差(西側からの投資増大等)、様々な要因からのウクライナ系住民とロシア系住民との近親憎悪は、ウクライナ国内においては民族格差や差別となってウクライナ東部のロシア系住民を圧迫しそれは10年以上にも及ぶ。
そういった歴史の中で台頭してきたのが、プーチンが指摘するウクライナ国内のネオナチ=アゾフ連隊という存在である。
※アゾフ大隊
今回のマリウポリにおける人道回廊の失敗は、マリウポリに本拠を持つこのアゾフ連隊が、マリウポリから脱出を試みる市民に対して、実力行使で妨害したとの情報もある。
要するに、アゾフ連隊がマリウポリ市民を人間の盾にしている、とのことであるらしい。