いったい渡嘉敷会長の真意はどこにあるのか?大阪市政担当記者が解説する。
「大阪の統一地方選は維新大勝、自民惨敗。そして早くも今年7月には参院選があり、衆院選との同日選になる可能性もあります。このまま選挙に突入したら、勢いのある維新候補に渡嘉敷氏自身が負けてもおかしくない。ただでさえ、統一地方選では自民支持層がかなり維新へ流れたといわれますし、『住民投票に反対する自民府連会長を落選させよう!』と、維新が強力な刺客を立てる可能性だってありますからね。
それだけに、渡嘉敷氏は維新にすり寄って保身を図ったのでしょう。住民投票容認発言は『私は敵じゃない』というメッセージだったとみるのが自然です」
ちなみに、渡嘉敷氏はアッキーこと安倍昭恵首相夫人と中・高の同級生。現在衆院4期目だがもともと大阪に地縁はなく、選挙は決して強いほうではない。大阪政界での評判も、「服装がいつも派手というくらいしか印象はなく、大阪府連をまとめ上げるほどの力量はない」(自民党関係者)という。
なお同じ11日には、やはり公明党も維新の"脅し"に屈し、住民投票に賛成する意向を表明している。それに加えて自民がこの体たらくでは、維新関係者のニンマリ顔が見えるようだ。