動画の中より岡本氏からは『今、世界は四つの国が
動かしている。米、中、露、EU。その四つの勢力に
おいては、中、露のステータスクオー(今の状態、現
状のまま)を、米、EUがバランスを取っている』と
の世界情勢から、日本の『北方領土交渉には展望はな
い!住民は100%ロシア人だから』と一気に結論付
けた迫力には度肝を抜かれた。さらに『1960年日
ソ共同宣言において「北方領土に関しては引き渡す」
であり返還ではない』との宣言内容から日本の北方領
土交渉は『凍結するしかない』との持論には圧倒され
た。
 次に防衛については『日本は周辺諸国全てと領土
紛争を抱えている国』との立脚点から最大の驚異であ
る北朝鮮については『日本は90年代から日本に向け
られているノドンは2~300発ある』と解説され、
日本のBMD(※BMDとは、米合衆国国防総省ミサ
イル防衛局と米海軍が開発中のイージス艦を用いた弾
道ミサイル防衛システムのこと)、ミサイル防衛網の
拡充への米国のリカップリングを危惧された。(※リ
カップリングとは、米経済の減速により、世界経済全
体の景気が悪化するという考え方のこと)
 …動画視聴の途中だが、以降、米大統領選、グロー
バリゼーションのバッククラッシュ、英EU離脱残留
国民投票、EUは官僚組織、中国の第一・第二列島線、
アンタイアクセス・エリアディナイアル(※AAAD
接近阻止・地域拒否と呼ばれる沿岸防衛戦略のこと)、
スエズ運河、ホルムズ海峡、憲法13条、安保は左、
歴史は右、三菱マテリアル炭坑労働の70年前の白人
強制労働と朝鮮人の徴用工問題、慰安婦、難民法、9
11、権態…と、専門用語が乱舞し、視聴を後にして、
復習に追われた。
 最後に「米国にとっての日本の価値はあるのか?」
との問いには『日米安保において日本が基地提供、経
費負担をしていることは米国にとっての経済的負担軽
減になることをトランプは理解していないし、おおよ
その米国人も理解していない!』と岡本行夫氏は持論
を展開されたらしい。