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 動画の佐々木信夫氏の講義は、たいへん興味深い内
容であった。
 おおさか維新の会は大阪にあっては府市統合を前提
とする副首都構想と、日本の地方自治に関しては、そ
の統治機構改革としての道州制の制定を目指している。
道州制に関してはその目的と手段から佐々木氏は、『
地域主権』を立法、行政、財政権の確立を目的とし、
『地方分権』を、そういった権限が中央集権化してい
る現状を壊す手段であると解説された。また、統治シ
ステムの問題点としては 1制度、2運用、3意識、
の、三つの面から議論することを説かれた。
 講義を聴きながら私が考えたことは、この佐々木氏
の要点を基に、おおさか維新の会が統治機構改革を制
度として実現する早道は何かということだが、その答
えは講義中に直感的にひらめいた。
 おおさか維新の会は憲法改正を表明しているが、具
体的な改正内容に関しては思案中とお見受けする。
ならば、憲法改正に統治機構改革を実現する改正を盛
り込めば可能ではないだろうか。それはズバリ、憲法
92条の改正である。
 日本国憲法第92条は日本国憲法第八章にあり、地
方自治の基本原則について保証し規定している法律で
ある。その条文は以下。
『第九十二条、地方公共団体の組織及び運営に関する
事項は、地方自治の本旨に基いて、法律でこれを定め
る。』とある。結論としては、この92条の改正とし
て、その条文の「地方自治」の文言を「道州制」に、
「地方公共団体」を「道州政府とその基礎自治体」に、
置き換える憲法改正案を提案してみてはいかがであろ
うか。おおさか維新の会には地域主権型道州制の権威
でいらっしゃる江口克彦参院議員がいらっしゃる。江
口先生のご指導の下、「道州制法案」を策定され、憲
法改正で地方自治法から一気に道州制法に切り替える。
 私は、本日の講義から憲法改正による道州制導入の
ヒントを得た次第だ。