昨年11月の週刊ポストに安倍総理の健康問題から、
5月サミット後に谷垣幹事長への政権禅譲論が掲載された。
※以下記事転載
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http://www.news-postseven.com/archives/20151118_364376.html

安倍氏サミット花道論とセットの谷垣禅譲論 ライバルは菅氏
2015.11.18 16:00

 安倍晋三首相が来年5月の伊勢志摩サミットを花道に勇退するという奇妙な情報が永田町で流れている。持病の潰瘍性大腸炎など健康上の不安もあるが、逆風が予想される来年夏の参議院選挙を前に退くことで影響力を残すという見方もある。

 どんな権力者でも、政権の終わりが見えてくると一気に求心力が下がり、後継者争いのパワーゲームが始まる。しかし、首相に力があるうちにポスト安倍の候補者たちが飛び出せば潰されてしまう。自民党内はいま、安倍政権がいつまで続くかを見極めようと「嵐の前の静けさ」の中にある。

 首相側近サイドで早期退陣シナリオが練られているのは、反対勢力が動き出す前に先手を打って後継指名の流れを作る狙いがある。そこでサミット花道論とセットで語られているのが谷垣禎一・幹事長への政権禅譲だ。

「総理がいま一番信頼しているのは谷垣さん。もともとはハト派で安倍総理とは安全保障や財政政策の考え方が正反対だったが、すべて総理に足並みを合わせて一切逆らわない。偉大なイエスマンだ。

 総理が勇退する時には、内政では憲法改正の準備を進めること、外交は中国と距離を置くこと、そして意中の後継者である稲田朋美・政調会長を然るべきポストで処遇することという安倍路線を引き継ぐ3つの条件つきで、次期総理・総裁に谷垣さんを推す可能性が高い」(安倍側近筋)

 安倍首相自身は最大派閥の細田派に戻り、派閥会長となって政権の「後見人」に収まるのだという。

 だが、そうした禅譲シナリオに「待った」をかける存在がいる。安倍政権の大番頭、菅義偉・官房長官だ。

 本誌は前々号で、安倍首相周辺から首相と菅氏を引き離そうという「すきま風」情報が流され、背景に後継者選びで2人が対立関係になる構図があると報じた。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が指摘する。

「菅さんは官房長官として長期政権を維持することに精力を注いでいる。それは安倍総理だからです。仮に安倍さんや側近が谷垣禅譲に動き、『菅さんも官房長官として谷垣総理を支えてくれ』といわれても、そういう選択はしないと思う。

 むしろ『総裁選をやるべき』と禅譲に反対するでしょう。菅さんの周囲には官房長官の役目が終われば菅派を結成すべきと求める勢力がある。総裁選になれば石破茂・地方創生相など谷垣氏以外の候補を推すか、自らの出馬を選択するかはわからないが、いずれにしても谷垣さんのライバルとして立ち塞がるのではないか」

 政権の要である菅氏が安倍周辺の「谷垣禅譲」に異を唱えた時こそ、自民党大乱のゴングが鳴る──。

※週刊ポスト2015年11月27日・12月4日号
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 また、年初の週刊新潮には予算委員会における安倍総理のアサトコールの服用錠数のパパラッチ写真記事が掲載された。






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 甘利問題を筆頭に、今の安倍政権はスキャンダルで火の車のはずだが、
意外と支持率は落ちない不思議は、私は安倍官邸が支持率操作をしているとは思わないが、
すくなくとも、自民党安倍政権はマスコミコントロールにかなりの力をいれている結果であろうと推測する。
 共産党を筆頭に民維新党も「打倒安倍政権!」を今夏の参院選や衆参ダブル選挙の最大争点と位置づけ、
体制固めに奔走しているが、もし、この『谷垣幹事長への政権禅譲論』が実現しちゃった場合、
打倒安倍政権野党は肩透かしを喰らうことになる。
 また、安倍総理ご自身も、一旦、政権を離れることによる延命を考え、再々登板をお考えであれば、可能性はある。
伊勢志摩サミット前の訪露でプーチン大統領に、その院政の敷きかたを伝授してもらうのかもしれない。
※ウラジーミル・プーチン
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%97%E3%83%BC%E3%83%81%E3%83%B3
ロシアの大統領は連続3選が憲法により禁止されているため、
大統領退任後の去就が注目されていたが、2007年10月に開かれた与党・統一ロシアの第8回党大会で、
大統領退任後は首相に就任して政界にとどまることに意欲を示した。
…中略…
2008年5月7日に大統領を退任したが、新しく大統領となったメドヴェージェフによって首相に指名され、翌日連邦議会下院で承認された。
…中略…
2008年11月5日に大統領のメドヴェージェフが年次報告演説を行い、その中で大統領の任期を4年から6年に延長することを提案したため、プーチンの大統領復帰説が流れ始めた。
…中略…
2012年3月4日に実施された大統領選挙で約63%の得票率で当選。
…中略…
2012年5月7日、クレムリンで行われた就任式典を経て正式に大統領に就任した。
2008年の憲法改正により、今任期から連邦大統領職の任期が6年となったため、任期満了は2018年となる。
また、仮に次期大統領選挙に出馬・再選された場合には、2024年まで在任することになる。

 話を元に戻すが、安倍総理が憲法改正政権としてのそのスゴロクで、
二回目の休みの賽の目をふった場合、
安倍打倒!野党は肩透かしを喰らってつんのめって転ぶことになるが、
責任野党のおおさか維新の会も、そんな野党を片目に笑うことなく、
想定内の対与党対策をお考えいただくべきであろう。
 予算委員会でいつまでも「安倍政権との蜜月」に浸っているようでは、
ロスト安倍自民とのお付き合いは、難しくなる。