以下記事転載
************************************
29歳最年少の美濃加茂市長逮捕 浄水設備導入で収賄容疑
2014年6月24日 21時59分
報道陣の取材に応じる岐阜県美濃加茂市長の藤井浩人容疑者=24日午前、美濃加茂市役所(共同)
写真
全国最年少市長の岐阜県美濃加茂市長が就任前、名古屋市北区にある地下水供給設備販売会社から、市内の小中学校へのプール水の浄化設備導入を依頼され、設置を約束する見返りに現金を受け取ったとして、愛知、岐阜両県警の合同捜査本部は24日、受託収賄と事前収賄などの疑いで美濃加茂市長の藤井浩人(29)、贈賄などの疑いで地下水供給設備販売会社「水源」社長の中林正善(43)=愛知県春日井市、詐欺罪などで公判中=の両容疑者をそれぞれ逮捕した。
捜査本部は24日夕、美濃加茂市役所を家宅捜索した。
逮捕容疑は、藤井容疑者は美濃加茂市議だった昨年3月初旬、中林容疑者から、同社が販売する浄化設備を市内の小中学校のプールに設置するよう依頼を受け、同月中旬の市議会で設備設置の検討を促す発言をしたほか、市の担当者に浄化設備を取り付けるよう働き掛けた見返りとして4月初旬、美濃加茂市の飲食店で、中林容疑者から10万円を受け取ったとされる。
また、市長選出馬の意思を固めた4月下旬、名古屋市内の飲食店で、市長選後も浄化設備設置に便宜を図ると約束した見返りに、中林容疑者から20万円を受け取ったとされる。
捜査本部によると、藤井容疑者は「そのような事実はない」と否認、中林容疑者は「間違いない」と認めている。
昨年4月19日、当時の渡辺直由市長(昨年7月死去)が病気を理由に辞意を表明。直後には、藤井容疑者は6月2日の市長選への出馬を決意していたとされる。前市議同士の一騎打ちとなり、藤井容疑者は現職としては全国最年少の28歳10カ月で当選した。
捜査本部などによると、中林容疑者が販売を手掛けていたのは雨水などをろ過して浄化する設備で、市長選から2カ月後の昨年8月、市立西中学校に取り付けられた。実証実験が目的で市の支出はなかったが、中林容疑者は同校をモデルに、全国の自治体に設備を売り込んでいたという。
捜査本部によると、藤井容疑者は市議だった昨年2月ごろ、共通の知人を通じて中林容疑者と知り合った。昨年の市長選では、中林容疑者が藤井陣営に知人を送り込むなど、積極的に支援していたという。
藤井容疑者は美濃加茂市出身。大学卒業後、学習塾経営などを経て2010年10月、同市議選で初当選した。
(中日新聞)
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2014062490215914.html
************************************
美濃加茂市長逮捕へ 岐阜 事前収賄疑惑否定
2014年6月24日 夕刊
岐阜県美濃加茂市役所で記者の質問に答える藤井浩人市長=24日
写真
現職としては全国で最年少市長の藤井浩人・岐阜県美濃加茂市長(29)が就任前、名古屋市北区にある地下水供給設備販売会社の社長=愛知県春日井市=から小中学校へのプール水浄化設備の導入を依頼され、設置を約束した見返りに現金を受け取った疑いが強まったとして、愛知、岐阜両県警は二十四日午前、事前収賄の疑いで、藤井市長の事情聴取を始めた。容疑が固まり次第、逮捕する。捜査関係者が明らかにした。
捜査関係者などによると、藤井市長は市議だった昨年春ごろ、地下水供給設備販売会社社長の男性被告(43)=詐欺罪などで名古屋地裁で公判中=から依頼され、災害時に備えて小中学校のプール水を飲料水に浄化する設備の設置を約束。見返りに数十万円を受け取った疑いが持たれている。両県警は、贈賄容疑で男性被告も再逮捕する方針。
藤井市長は当時、市長選(二〇一三年六月)への出馬を決意していたとされる。当選後の同年八月、市は「実証実験の場所を提供する」との理由で、美濃加茂市立西中学校に、男性被告の会社が取り扱う浄化設備を取り付けた。市の支出はなかったが、男性被告は西中をモデルに、全国各地の自治体に浄化設備を売り込んでいたという。
関係者によると、藤井市長は市議だった一二年末ごろ、共通の知人を通じて男性被告と知り合った。男性被告は市長選でも藤井市長を支援し、知人に選挙運動を手伝わせたという。
男性被告は今年二月、プール水浄化設備について「自治体と請負契約を結んだ」とうそを言い、銀行から信用保証付き融資をだまし取ったとして、詐欺容疑などで逮捕、起訴された。
藤井市長はこれまでの本紙の取材に「(男性被告と)二回、会食したが、金は受け取っていない」と疑惑を否定していた。
藤井市長は美濃加茂市出身。大学卒業後、学習塾経営などを経て一〇年十月、同市議選で初当選。前市長の病気辞職による一三年の市長選で、二十八歳十カ月で初当選した。
<事前収賄罪> 公務員や、首長や議員など特別職公務員になる予定の者が、就任後に担当する職務に関する請託を受けて、賄賂を受け取ったり、要求や約束をしたりする罪。実際に公務員になった場合に成立する。5年以下の懲役に処される。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014062402000244.html
************************************
「ある人に渡す」と業者が借金 美濃加茂贈収賄
2014年6月28日 10時27分
岐阜県美濃加茂市のプール水浄化設備導入をめぐる贈収賄事件で、贈賄側の愛知県の業者が、事前収賄容疑などで逮捕された市長の藤井浩人容疑者(29)に現金を渡す直前、知人から約50万円を借金していたことが、捜査関係者への取材で分かった。知人には「ある人に金を渡さないといけない」と話していたという。当時、業者は経営に行き詰まっており、愛知、岐阜両県警は、藤井容疑者に渡す賄賂の一部を借金から捻出したとみている。
贈賄容疑などで逮捕されたのは、名古屋市北区の地下水供給設備販売会社「水源」社長の中林正善容疑者(44)=愛知県春日井市。藤井容疑者は市長就任前、美濃加茂市内の小中学校へのプール水浄化設備導入の働き掛けや約束をした見返りとして、昨年4月上旬と下旬、美濃加茂市と名古屋市の飲食店で、中林容疑者からそれぞれ10万円と20万円を受け取ったとされる。
捜査関係者によると、中林容疑者は昨年4月下旬、藤井容疑者と名古屋市内の飲食店で会食する直前、知人の男性に「ある人に金を渡さないといけないから、金を貸してほしい」と依頼。約50万円を借りたという。うち20万円を藤井容疑者に渡したとされる。一方、同月上旬に美濃加茂市内で藤井容疑者と会食する直前には、自身の口座から約10万円を引き出したという。
中林容疑者が藤井容疑者に現金を渡したとされる飲食店には、2人の共通の知人男性が同席していたことも分かった。関係者によると、中林容疑者は知人男性が中座した際に、現金を入れた封筒を藤井容疑者に渡したとされる。知人男性は名古屋市議の秘書で、昨年2月ごろ、中林容疑者と藤井容疑者を引き合わせたという。
愛知県警などによると、藤井容疑者は市議時代の昨年3月、定例市議会で、浄化設備の導入を促す発言をしたほか、担当課長に設備導入を検討するよう働き掛けたとされる。昨年6月に市長に就任した後には設備導入を推し進め、8月初旬には美濃加茂市西中学校に設備が設置された。
県警によると、現金授受について、藤井容疑者は「事実無根」と否認。中林容疑者は容疑を認めている。
(中日新聞)
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2014062890102754.html
************************************
贈賄の場で選挙支援申し出…美濃加茂市長汚職
2014年06月29日 10時49分
岐阜県美濃加茂市長の藤井浩人容疑者(29)が同市への雨水浄化設備を設置する見返りに30万円を受け取ったとして事前収賄などの容疑で逮捕された事件で、贈賄容疑などで逮捕された水供給設備販売会社社長、中林正善被告(44)(詐欺罪などで公判中)が、藤井容疑者に賄賂を渡したとされる席で、市長選への支援を申し出ていたことが28日、捜査関係者への取材で分かった。
愛知、岐阜両県警は、賄賂は選挙資金に使われた可能性があるとみて調べている。
美濃加茂市では昨年4月19日、当時の渡辺直由市長が病気治療を理由に辞職を表明。当時市議だった藤井容疑者は翌月7日に市長選への出馬を表明した。
捜査関係者によると、藤井容疑者と知り合いだった政策コンサルタント男性が藤井容疑者に市長選出馬を勧め、藤井容疑者は同年4月下旬には出馬の意思を固めていたという。
中林被告は同じ頃、名古屋市内の飲食店で、藤井容疑者、政策コンサルタント男性と3人で会食。愛知県警は、その席で、中林被告が藤井容疑者に市長選への支援を申し出、政策コンサルタント男性が席を外した際、現金20万円を渡したとみている。
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140628-OYT1T50170.html
************************************
業者「別の地方議員にも金」 美濃加茂の贈収賄
2014年6月30日 09時50分
岐阜県美濃加茂市のプール水浄化設備導入をめぐり、市長の藤井浩人容疑者(29)が事前収賄容疑などで逮捕された事件で、贈賄側の愛知県の業者が、藤井市長以外に別の地方議員にも金を渡したとの趣旨の供述をしていることが、29日に業者に接見した弁護士への取材で分かった。弁護士は議員の名前を明かさなかったが、業者の知り合いの名古屋市議とみられる。
贈賄容疑などで逮捕されたのは、名古屋市北区の地下水供給設備販売会社「水源」社長の中林正善容疑者(44)=愛知県春日井市。
関係者によると、中林容疑者は一昨年ごろから、愛知県の複数の自治体にプール水浄化設備を売り込んでいた。名古屋市議は2012年11月、定例市議会の一般質問で、市内の小中学校に浄化設備導入を検討するよう求めている。実際に、名古屋市に設備は導入されなかった。
弁護士によると、藤井容疑者は中林容疑者にたびたび「市議の給料は安い」と漏らしており、中林容疑者は「その言葉を聞いて、暗に賄賂を要求されていると思った」と話しているという。
愛知県警によると、藤井容疑者は美濃加茂市議時代の昨年4月、浄水設備導入の働き掛けや約束をした見返りとして、計30万円を受け取ったとされる。藤井容疑者は「事実無根」と否認している。
(中日新聞)
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2014063090095052.html
************************************
贈賄側、美濃加茂市長選に知人1カ月派遣
2014年6月26日 09時00分
岐阜県美濃加茂市長の藤井浩人容疑者(29)が事前収賄容疑などで逮捕された事件で、贈賄側の愛知県の業者が昨年6月の市長選の際、藤井容疑者の陣営に知人男性を派遣し、泊まり込みで選挙運動の手伝いをさせていたことが、捜査関係者への取材で分かった。男性の宿泊費は業者が負担しており、愛知、岐阜両県警は、藤井容疑者に市長就任後も設備導入に便宜を図ってもらうために支援したとみている。
贈賄容疑などで逮捕されたのは、名古屋市北区の地下水供給設備販売会社「水源」社長の中林正善容疑者(43)=愛知県春日井市。藤井容疑者は市長就任前、美濃加茂市内の小中学校へのプール水浄化設備導入の働き掛けや約束をした見返りに計30万円を受け取ったとされ、両県警は25日、藤井容疑者宅を捜索し、両容疑者を名古屋地検に送検した。
関係者によると、中林容疑者は昨年5月26日の市長選告示日数日前から約1カ月間、知人男性を美濃加茂市に派遣。男性は市内のホテルに宿泊し、藤井容疑者の政策の素案や演説原稿などを書く手伝いをしていたという。選挙後もしばらく同市に滞在。中林容疑者は「(男性に)藤井容疑者の私設運転手をさせていた」と話していたという。
男性の宿泊費は約13万円で、当初は中林容疑者が1週間ごとにホテルを訪れて支払っていたが、約7万5千円が支払われないまま、男性は6月末にチェックアウト。ホテル側が「水源」に数回電話しても支払いがないため、市役所を通して、市長に就任したばかりの藤井容疑者に相談を持ち掛けると、数時間後に「水源」から未払い分が振り込まれたという。
ホテルの関係者は「男性が、藤井市長の選挙の応援に来たと言っていたので市役所に電話した。市側からは、『市長は(中林容疑者を)知っているので連絡しておくと言っている』と返事があった」と話している。
また、藤井容疑者が市議だった昨年4月、市の担当課長にメールで浄化設備の導入を強く促していたことも分かった。両県警は、藤井容疑者が中林容疑者の依頼を実現するため、市への働き掛けを繰り返していたとみている。
美濃加茂市では、渡辺直由前市長が昨年4月19日、病気を理由に辞意を表明。その直後、藤井容疑者は市長選への出馬を決意したという。藤井容疑者は同月上旬と下旬、名古屋市の飲食店などで、中林容疑者から10万円と20万円を受け取ったとされる。中林容疑者は容疑を認めている。
◆「市長は全面否認」弁護団が会見
藤井浩人容疑者の弁護団が25日、名古屋市内で記者会見し、「藤井市長は現金を受け取った事実は絶対ないと話している。弁護活動の中で潔白を証明していく」と話した。
接見した郷原信郎弁護士によると、藤井容疑者は自らの逮捕に驚いた様子だったという。贈賄容疑で逮捕された中林正善容疑者については「4回会食したが、賄賂を出そうとしたそぶりもなかった」と説明。市長職の進退への言及は特になかったという。
(中日新聞)
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2014062690090054.html
************************************
なるほどねぇ~(^^♪
************************************
29歳最年少の美濃加茂市長逮捕 浄水設備導入で収賄容疑
2014年6月24日 21時59分
報道陣の取材に応じる岐阜県美濃加茂市長の藤井浩人容疑者=24日午前、美濃加茂市役所(共同)
写真
全国最年少市長の岐阜県美濃加茂市長が就任前、名古屋市北区にある地下水供給設備販売会社から、市内の小中学校へのプール水の浄化設備導入を依頼され、設置を約束する見返りに現金を受け取ったとして、愛知、岐阜両県警の合同捜査本部は24日、受託収賄と事前収賄などの疑いで美濃加茂市長の藤井浩人(29)、贈賄などの疑いで地下水供給設備販売会社「水源」社長の中林正善(43)=愛知県春日井市、詐欺罪などで公判中=の両容疑者をそれぞれ逮捕した。
捜査本部は24日夕、美濃加茂市役所を家宅捜索した。
逮捕容疑は、藤井容疑者は美濃加茂市議だった昨年3月初旬、中林容疑者から、同社が販売する浄化設備を市内の小中学校のプールに設置するよう依頼を受け、同月中旬の市議会で設備設置の検討を促す発言をしたほか、市の担当者に浄化設備を取り付けるよう働き掛けた見返りとして4月初旬、美濃加茂市の飲食店で、中林容疑者から10万円を受け取ったとされる。
また、市長選出馬の意思を固めた4月下旬、名古屋市内の飲食店で、市長選後も浄化設備設置に便宜を図ると約束した見返りに、中林容疑者から20万円を受け取ったとされる。
捜査本部によると、藤井容疑者は「そのような事実はない」と否認、中林容疑者は「間違いない」と認めている。
昨年4月19日、当時の渡辺直由市長(昨年7月死去)が病気を理由に辞意を表明。直後には、藤井容疑者は6月2日の市長選への出馬を決意していたとされる。前市議同士の一騎打ちとなり、藤井容疑者は現職としては全国最年少の28歳10カ月で当選した。
捜査本部などによると、中林容疑者が販売を手掛けていたのは雨水などをろ過して浄化する設備で、市長選から2カ月後の昨年8月、市立西中学校に取り付けられた。実証実験が目的で市の支出はなかったが、中林容疑者は同校をモデルに、全国の自治体に設備を売り込んでいたという。
捜査本部によると、藤井容疑者は市議だった昨年2月ごろ、共通の知人を通じて中林容疑者と知り合った。昨年の市長選では、中林容疑者が藤井陣営に知人を送り込むなど、積極的に支援していたという。
藤井容疑者は美濃加茂市出身。大学卒業後、学習塾経営などを経て2010年10月、同市議選で初当選した。
(中日新聞)
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2014062490215914.html
************************************
美濃加茂市長逮捕へ 岐阜 事前収賄疑惑否定
2014年6月24日 夕刊
岐阜県美濃加茂市役所で記者の質問に答える藤井浩人市長=24日
写真
現職としては全国で最年少市長の藤井浩人・岐阜県美濃加茂市長(29)が就任前、名古屋市北区にある地下水供給設備販売会社の社長=愛知県春日井市=から小中学校へのプール水浄化設備の導入を依頼され、設置を約束した見返りに現金を受け取った疑いが強まったとして、愛知、岐阜両県警は二十四日午前、事前収賄の疑いで、藤井市長の事情聴取を始めた。容疑が固まり次第、逮捕する。捜査関係者が明らかにした。
捜査関係者などによると、藤井市長は市議だった昨年春ごろ、地下水供給設備販売会社社長の男性被告(43)=詐欺罪などで名古屋地裁で公判中=から依頼され、災害時に備えて小中学校のプール水を飲料水に浄化する設備の設置を約束。見返りに数十万円を受け取った疑いが持たれている。両県警は、贈賄容疑で男性被告も再逮捕する方針。
藤井市長は当時、市長選(二〇一三年六月)への出馬を決意していたとされる。当選後の同年八月、市は「実証実験の場所を提供する」との理由で、美濃加茂市立西中学校に、男性被告の会社が取り扱う浄化設備を取り付けた。市の支出はなかったが、男性被告は西中をモデルに、全国各地の自治体に浄化設備を売り込んでいたという。
関係者によると、藤井市長は市議だった一二年末ごろ、共通の知人を通じて男性被告と知り合った。男性被告は市長選でも藤井市長を支援し、知人に選挙運動を手伝わせたという。
男性被告は今年二月、プール水浄化設備について「自治体と請負契約を結んだ」とうそを言い、銀行から信用保証付き融資をだまし取ったとして、詐欺容疑などで逮捕、起訴された。
藤井市長はこれまでの本紙の取材に「(男性被告と)二回、会食したが、金は受け取っていない」と疑惑を否定していた。
藤井市長は美濃加茂市出身。大学卒業後、学習塾経営などを経て一〇年十月、同市議選で初当選。前市長の病気辞職による一三年の市長選で、二十八歳十カ月で初当選した。
<事前収賄罪> 公務員や、首長や議員など特別職公務員になる予定の者が、就任後に担当する職務に関する請託を受けて、賄賂を受け取ったり、要求や約束をしたりする罪。実際に公務員になった場合に成立する。5年以下の懲役に処される。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014062402000244.html
************************************
「ある人に渡す」と業者が借金 美濃加茂贈収賄
2014年6月28日 10時27分
岐阜県美濃加茂市のプール水浄化設備導入をめぐる贈収賄事件で、贈賄側の愛知県の業者が、事前収賄容疑などで逮捕された市長の藤井浩人容疑者(29)に現金を渡す直前、知人から約50万円を借金していたことが、捜査関係者への取材で分かった。知人には「ある人に金を渡さないといけない」と話していたという。当時、業者は経営に行き詰まっており、愛知、岐阜両県警は、藤井容疑者に渡す賄賂の一部を借金から捻出したとみている。
贈賄容疑などで逮捕されたのは、名古屋市北区の地下水供給設備販売会社「水源」社長の中林正善容疑者(44)=愛知県春日井市。藤井容疑者は市長就任前、美濃加茂市内の小中学校へのプール水浄化設備導入の働き掛けや約束をした見返りとして、昨年4月上旬と下旬、美濃加茂市と名古屋市の飲食店で、中林容疑者からそれぞれ10万円と20万円を受け取ったとされる。
捜査関係者によると、中林容疑者は昨年4月下旬、藤井容疑者と名古屋市内の飲食店で会食する直前、知人の男性に「ある人に金を渡さないといけないから、金を貸してほしい」と依頼。約50万円を借りたという。うち20万円を藤井容疑者に渡したとされる。一方、同月上旬に美濃加茂市内で藤井容疑者と会食する直前には、自身の口座から約10万円を引き出したという。
中林容疑者が藤井容疑者に現金を渡したとされる飲食店には、2人の共通の知人男性が同席していたことも分かった。関係者によると、中林容疑者は知人男性が中座した際に、現金を入れた封筒を藤井容疑者に渡したとされる。知人男性は名古屋市議の秘書で、昨年2月ごろ、中林容疑者と藤井容疑者を引き合わせたという。
愛知県警などによると、藤井容疑者は市議時代の昨年3月、定例市議会で、浄化設備の導入を促す発言をしたほか、担当課長に設備導入を検討するよう働き掛けたとされる。昨年6月に市長に就任した後には設備導入を推し進め、8月初旬には美濃加茂市西中学校に設備が設置された。
県警によると、現金授受について、藤井容疑者は「事実無根」と否認。中林容疑者は容疑を認めている。
(中日新聞)
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2014062890102754.html
************************************
贈賄の場で選挙支援申し出…美濃加茂市長汚職
2014年06月29日 10時49分
岐阜県美濃加茂市長の藤井浩人容疑者(29)が同市への雨水浄化設備を設置する見返りに30万円を受け取ったとして事前収賄などの容疑で逮捕された事件で、贈賄容疑などで逮捕された水供給設備販売会社社長、中林正善被告(44)(詐欺罪などで公判中)が、藤井容疑者に賄賂を渡したとされる席で、市長選への支援を申し出ていたことが28日、捜査関係者への取材で分かった。
愛知、岐阜両県警は、賄賂は選挙資金に使われた可能性があるとみて調べている。
美濃加茂市では昨年4月19日、当時の渡辺直由市長が病気治療を理由に辞職を表明。当時市議だった藤井容疑者は翌月7日に市長選への出馬を表明した。
捜査関係者によると、藤井容疑者と知り合いだった政策コンサルタント男性が藤井容疑者に市長選出馬を勧め、藤井容疑者は同年4月下旬には出馬の意思を固めていたという。
中林被告は同じ頃、名古屋市内の飲食店で、藤井容疑者、政策コンサルタント男性と3人で会食。愛知県警は、その席で、中林被告が藤井容疑者に市長選への支援を申し出、政策コンサルタント男性が席を外した際、現金20万円を渡したとみている。
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140628-OYT1T50170.html
************************************
業者「別の地方議員にも金」 美濃加茂の贈収賄
2014年6月30日 09時50分
岐阜県美濃加茂市のプール水浄化設備導入をめぐり、市長の藤井浩人容疑者(29)が事前収賄容疑などで逮捕された事件で、贈賄側の愛知県の業者が、藤井市長以外に別の地方議員にも金を渡したとの趣旨の供述をしていることが、29日に業者に接見した弁護士への取材で分かった。弁護士は議員の名前を明かさなかったが、業者の知り合いの名古屋市議とみられる。
贈賄容疑などで逮捕されたのは、名古屋市北区の地下水供給設備販売会社「水源」社長の中林正善容疑者(44)=愛知県春日井市。
関係者によると、中林容疑者は一昨年ごろから、愛知県の複数の自治体にプール水浄化設備を売り込んでいた。名古屋市議は2012年11月、定例市議会の一般質問で、市内の小中学校に浄化設備導入を検討するよう求めている。実際に、名古屋市に設備は導入されなかった。
弁護士によると、藤井容疑者は中林容疑者にたびたび「市議の給料は安い」と漏らしており、中林容疑者は「その言葉を聞いて、暗に賄賂を要求されていると思った」と話しているという。
愛知県警によると、藤井容疑者は美濃加茂市議時代の昨年4月、浄水設備導入の働き掛けや約束をした見返りとして、計30万円を受け取ったとされる。藤井容疑者は「事実無根」と否認している。
(中日新聞)
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2014063090095052.html
************************************
贈賄側、美濃加茂市長選に知人1カ月派遣
2014年6月26日 09時00分
岐阜県美濃加茂市長の藤井浩人容疑者(29)が事前収賄容疑などで逮捕された事件で、贈賄側の愛知県の業者が昨年6月の市長選の際、藤井容疑者の陣営に知人男性を派遣し、泊まり込みで選挙運動の手伝いをさせていたことが、捜査関係者への取材で分かった。男性の宿泊費は業者が負担しており、愛知、岐阜両県警は、藤井容疑者に市長就任後も設備導入に便宜を図ってもらうために支援したとみている。
贈賄容疑などで逮捕されたのは、名古屋市北区の地下水供給設備販売会社「水源」社長の中林正善容疑者(43)=愛知県春日井市。藤井容疑者は市長就任前、美濃加茂市内の小中学校へのプール水浄化設備導入の働き掛けや約束をした見返りに計30万円を受け取ったとされ、両県警は25日、藤井容疑者宅を捜索し、両容疑者を名古屋地検に送検した。
関係者によると、中林容疑者は昨年5月26日の市長選告示日数日前から約1カ月間、知人男性を美濃加茂市に派遣。男性は市内のホテルに宿泊し、藤井容疑者の政策の素案や演説原稿などを書く手伝いをしていたという。選挙後もしばらく同市に滞在。中林容疑者は「(男性に)藤井容疑者の私設運転手をさせていた」と話していたという。
男性の宿泊費は約13万円で、当初は中林容疑者が1週間ごとにホテルを訪れて支払っていたが、約7万5千円が支払われないまま、男性は6月末にチェックアウト。ホテル側が「水源」に数回電話しても支払いがないため、市役所を通して、市長に就任したばかりの藤井容疑者に相談を持ち掛けると、数時間後に「水源」から未払い分が振り込まれたという。
ホテルの関係者は「男性が、藤井市長の選挙の応援に来たと言っていたので市役所に電話した。市側からは、『市長は(中林容疑者を)知っているので連絡しておくと言っている』と返事があった」と話している。
また、藤井容疑者が市議だった昨年4月、市の担当課長にメールで浄化設備の導入を強く促していたことも分かった。両県警は、藤井容疑者が中林容疑者の依頼を実現するため、市への働き掛けを繰り返していたとみている。
美濃加茂市では、渡辺直由前市長が昨年4月19日、病気を理由に辞意を表明。その直後、藤井容疑者は市長選への出馬を決意したという。藤井容疑者は同月上旬と下旬、名古屋市の飲食店などで、中林容疑者から10万円と20万円を受け取ったとされる。中林容疑者は容疑を認めている。
◆「市長は全面否認」弁護団が会見
藤井浩人容疑者の弁護団が25日、名古屋市内で記者会見し、「藤井市長は現金を受け取った事実は絶対ないと話している。弁護活動の中で潔白を証明していく」と話した。
接見した郷原信郎弁護士によると、藤井容疑者は自らの逮捕に驚いた様子だったという。贈賄容疑で逮捕された中林正善容疑者については「4回会食したが、賄賂を出そうとしたそぶりもなかった」と説明。市長職の進退への言及は特になかったという。
(中日新聞)
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2014062690090054.html
************************************
なるほどねぇ~(^^♪