小説ヽ(´▽`)/ | ヘッドフォンのブログ

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喋れなくて暇なので(´・ω・`)小説を書こうかとヽ(*´∀`)ノ

東雲様が書いている小説の内容には関係ありません!w



俺は今日ここで何も伝えられず死ぬのだろうか。
そんなことを考えながら地面を思い切り蹴飛ばし動かし慣れていない足を宙に浮かせる。
それと同時に背中に装着した機械仕掛けの羽を起動し、俺は敵がいる方向へと飛び立っていった。


*                *                 *


話は1週間前にさかのぼる。
俺はあることを決心しシエルに頼みごとをするべく研究室に向かっていた。
大きく古びたドアの前に立ち、俺は3回大きくノックをした。
「シエルーいるか?頼みごとがあるんだがー。」
そう俺が言い終わったと同時に重たいドアは大きな音を立て、まるで俺を飲み込むかのようにして開いた。
「なんだ榎木さんですか。あなたが私に頼みごとだなんて珍しいですね。」
シエルはなんらかの薬品を調合している真っ最中だった。その薬品は色が緑色でシエルにしかわからないようなものなのだろう。
「ははっちょっとね・・・。作ってもらいたいものがあるんだ。これからの戦いに役立てたいんだけどね・・・。」
俺は息を吸い込み作ってもらいたい薬品の話を続けた。
「―そうですか。それを作ればいいんですね。了解です。」
シエルは何も質問してくることもなく俺の頼みごとを引き受けてくれたようだった。
俺はシエルに頼みごとをするという要件を果たし、研究室を後にした。
今日は試作品を作ったら寝ることにしよう。なんだか一つ用を果たしただけで疲れてしまった。
大体機械を作る部屋から研究室が遠すぎるのだ。無駄に広いこの基地はなんとかならないのだろうか。
ブツブツ考えてる間に自分の部屋についた。これから機会を作るのだと思うと顔の筋肉が緩み、口角が自然と上がってしまう。
だが今回の機械作りを考えると逆に顔の筋肉はこわばり、鏡を見なくても硬い表情になっているということがわかった。
俺は愛用のドライバーを手に取り俺の最後の作品になるであろう機械を作り始めた。



*                *                 *


「皆!!榎木をとめて!!!」
シエルの声がういろの方から聞こえた。俺がしようとしていることがわかってしまったのか。
シエルの突然の叫びに皆が驚き、困惑した。わけがわからなくなりただただシエルに言われるがまま俺に向かって走り始めた。
「気づかれちゃったな・・・。でも、もう遅い。」
俺はそう言い放ち装置を手にまとい、シエルからもらった薬品を装置に入れようとする。だが入る寸前で手を止めた。
頭の中にシエルの声が響く。俺がやろうとしていることを止めるかのようにその声は深く俺の心に潜り込んだ。
「すっごく危険な薬品ですので、とにかく扱いには気をつけてください。下手したら死人が出るような薬品ですので・・・。」
俺は急に怖くなり汗が流れるのを感じた。薬品を入れようとする手は震え、「まだ戻れる。」という考えが頭の中でぐるぐると回った。
「今思い出してどうする・・・。もう、決めたことなんだ。」
そういうのと同時に思い切り薬品を手に装着した機械に埋め込んだ。それと同時に光が放たれる。
左手から顔にかけて左半分の体がビキビキと音を鳴らし、血管が浮き、焼けるように熱く感じた。俺の体はどうなってしまうのだ。
時間が経つにつれ熱さは増していき、左半分が自分の体ではないように思えてしまう。
これがダークネスにとらわれてしまったという感覚なのだろうか。やがて光は消え、左半分が完全にダークネスになった。
左目が熱い。きっと今まで見てきた敵たちのような目になっているのだろう。

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「さすがシエルだな・・・。完璧にできている。これなら・・・いける。」
俺は遠くにいる敵を思いきり睨みつけた。その敵は無機物を見るかのような目で俺を見ている。
ダークネスの性質なのか左目は視力が上がり、左耳の聴力までもが上がっていた。
遠くの方で東雲とシエルが話している声が聞こえる。
「あいつ・・・。何しようとしいてるんだ・・・!」
「彼は死ぬ気なんです・・・。」
シエルの言葉にギクリと肩を揺らす。やっぱり全部気づいてたんだな。
「ハハッ・・・。冗談キツイよシエ。」
東雲は動揺を隠しきれない言葉でシエルに笑いかけた。
「いえ・・・冗談ではないのです。」
シエルは東雲にピシャリとそう言い放った。それに続けて説明を始める。
「彼は秘密で作っていた装置に私が作ったアヤネの羽とダークネスの粉を混ぜ合わせた薬を入れました。彼は半分ダークネスになり、自らの装置を爆発させダークネスごと死ぬつもりです。」

的確な応答に東雲も納得しざるを得なかった。東雲は手を握り締めこちらを睨みつけてきた。そして口を大きく開けた

「なんだよそれ・・・。そんなの!自殺行為のようなものじゃないかよ!!えのき!!!」
その叫び声に東雲よりも俺の近くに走ってきていた莉々がビクリと肩を揺らし振り返った。
その表情は青ざめていて今まで見たことのない悲しみと焦りの混じった見てて苦しくなる表情だった。
「東さん・・・。自殺行為って・・・しょう・・・。」
とぎれとぎれで漏らす声は震えていて俺の心はひどく傷んだ。



今日はここまでにしますヽ(*´∀`)ノ

暇なときにコツコツ書き溜めていくですヽ(・∀・)ノ