4月19日
午前2:40過ぎ、今まで聞いたことのない異音で目が覚めた。獣の遠吠えのような、発情期の猫の叫び声のような…。
その答えは横に寝ていた妻の明らか異常な鼾であった。
最初は悪夢に魘されているのかと思い、軽く肩を揺さぶる。しかし目を覚ますどころか、鼾は止まらない。次は声を掛けて肩を軽く叩く。それでも様子は変わらない。これはおかしい、と不安になり夜中であったが関係無く大きな声で妻の名前を呼び、強めに身体を揺さぶるも反応なく脱力感のみ。
普段介護職として働いているため、人の急変は幾度も見てきた。妻のこの状態は過去に対応してきた急変よりも切迫していることは明白だった。
救急車を要請し、妻の身体を仰向けから側臥位にして少しでも負担を減らし、受診に必要な準備を整える。
10分程で救急車到着しマンション下まで出迎え。
その間に鼻や口からの出血、尿失禁も見られますます状態は悪化している。
3名の隊員が妻を連れて救急車内へ運び入れ、救急処置と平行して受け入れ先をあたっていた。幸いすぐに決まり、車で15分ほどの医療センターへ搬送となる。
3:30ごろには到着し診察される。
救急外来の待合室に残った私は4時頃に妻の母親、自身の実家に連絡を入れ近況を軽く伝え、病院へ来てもらうよう要請。
私の実家は車で30分程、妻の実家は車で1時間弱は掛かる距離である。
先に到着したのは私の両親。遅れて妻の家族が到着。
5:30ごろ医師から、くも膜下出血との診断。
昨日の頭痛で鎮痛剤を服用していたことが思い出された。
普段の偏頭痛と同じと思い込んだ私や妻の判断が誤りだった…。
医師からは今から緊急手術をするとの事で、カテーテル手術で概ね1時間半で終わると説明あり。準備が出来た6時頃手術に向かう妻を見送る。
なぜ昨日のうちの変化に対応出来なかったのか、悔しさと悲しみ、不安、自身への怒り等あらゆる感情が複雑に絡み合って涙を流し、発狂しそうになった。
つづく…。