夫氏が恥じらいなく好意を表明するようになったことは述べた。
しかし、それだけではなかった。
付き合い始めて間もない頃から、“結婚”を匂わせるようになった。
結婚という言葉を直接使う場合も、使わない場合もあったと思う。
とにかく序盤から惜しみなく、匂わせていた。
アラサー女性に結婚をチラつかせる。
通常であれば、本気にされては困るはず。
何か思惑があるに違いない。
筆者はまた、いいように騙されようとしているのか?
これはまさか結婚詐欺なのか?
やはりこの状況を手放しで喜べない筆者。
警戒心だけが増していた。
夫氏「あられちゃんが会社でいじめられてないか、心配だなー。」
筆者「え?なんで?」
夫氏「抜け駆けしたから、独身のお姉さまたちに目の敵にされるんじゃないかと思って。」
えーと。
どこからツッコめばいいかな?
まず、ご存知の通り、筆者はまだ独身ですね。
抜け駆けなどしていません。
そして、職場でいちいち彼氏できましたって報告しませんよね。
この歳で、彼氏できたー
とか浮かれて、数ヶ月後に破局してたら、目も当てられません。
![ハート](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/081.png)
激痛です。
婚約するその日まで、絶対に、職場ではあなたの存在明かしません。
筆者「アラサー女性にあまり結婚匂わせない方がいいよ。変に期待しちゃうから。」
筆者は時折、夫氏を嗜めた。
今思えば、全く可愛げのない行き遅れである。
リスクヘッジのため、結婚相談所も退会はせず、休会とした。
そのことは、夫氏にも伝えていた。
筆者「入会時に多額の費用がかかるから、一度退会すると大変なの。だから休会にさせてね。辞めた方がよければ辞めるけど…?」
今思えば、可愛げがないを超えて、恐ろしい行き遅れである。
想像を絶するプレッシャー。
この緊迫した状況下で、夫氏はよく逃げなかったと思う。
しかし、筆者は筆者なりに必死だった。
縁がなかった場合に備え、予防線を張った。
心理的にも、物理的にも。
期待しすぎない。
いつでも婚活戦線に戻れる環境を維持する。
嗚呼、本当に婚活ってつらい。