なんと。
意外と東大卒も残ってるではないか。
6名のうち4名は、財閥商社やエアラインといった華やかな企業に勤めている。
容貌も整っており、高校の頃からイケメンの部類に属する。
元カノも、校内有数の人気女子から現在はCAまで、錚々たる顔ぶれ。
残る2名は、ベンチャーや専門職といったこだわりのある仕事に就いている。
高校の頃は脚光を浴びるタイプではなかったが、人柄はよく、まじめ。
浮いた話はあまり聞こえてこない。
彼らが独身の理由を勝手に考えてみた。
先に挙げた4名は、有名企業の名と相応の富を手にし、なんなら不動産も所有している。
黙っていても女性が寄ってくる。
彼女や遊び相手には困らない。
彼らの私生活は充足している。
結婚すなわち自由を失うことに価値を見出せないのではないだろうか。
加えて、その気になればいつでも結婚できる、という自信もある。
実際に、この中の1名は、以前こう話していた。
「俺、40になっても20代イケる自信あるから。よゆー。」
おそらく、それは真実なのだろう。
彼らの学歴と勤務先、容貌、鍛え上げられた巧みな話術をもってすれば、40代で20代美女を射止めることも容易い。
誰よりも遅いからには誰もがうらやむお相手を。
「さすが」と言われるフィナーレを目指し、彼らはこれからも走り続ける。
続いて、後者の2名。
専門性の高い仕事に就き、興味関心の大半は仕事と見える。
業界的にも、組織の規模的にも、おそらく女性との出会いは多くない。
まわりのみんなが結婚…という焦りもない。
女性と知り合ったとして、商社マンのもつ印籠のごとき名刺も、巧みな話術も、持ち合わせていない。
彼らは、環境的に、結婚自体を考える機会が少なかったのではないだろうか。
では、彼らに結婚願望があったとして。
環境を変えて、婚活市場に飛び込んでみてはどうだろう。
さらに勝手に考えてみた。
彼らの収入こそ知らないが、容貌普通、身長普通、東大大学院修了。
女性とのコミュニケーションも普通。
筆者なら喜んで飛びつく案件である。
しかし、学歴だけに重み係数をかけるのはおそらく筆者くらいのもの。
“ハイスペック”男子を求める女性たちは、高学歴と高収入を対と考える傾向にある。
「高学歴なら当然、有名企業・高収入とセットでしょ。セット販売でないと買いません。」
そんな需要者が多いのではないだろうか。
勝手に考察した結果、30代半ばにして独身の高学歴男性の2つの類型を見た気がする。
①企業の名を借りてモテる日々を謳歌し、結婚を望まない“ハイスペ”男性
②“ハイスペ”とは異なる自分の道を突き進んだが故に縁遠い高学歴男性
彼らがこの先、結婚するのか否か。
どのようなお相手と結婚するのか。
楽しみにしたい。
ちなみに、友人たちは好きだけれど、①の類型の男性がなんだか気に食わない筆者。
名刺とったら何もないのに。
髪の毛なくなったらイケメンじゃないのに。
髪の毛とともにその余裕が無くなれば面白い、と悪いことを考えてしまうのはここだけの秘密である。