もちろん、筆者が結婚相談所で成果が出せなかったことは、自分自身に原因があると思っている。 

結婚相談所が悪かったからダメだった、とは思っていない。 

 

ただ、消費者として、提供されるサービスには常々疑問を抱いていた。 

 

 

 

某男性(C氏としよう)と仮交際中のこと。 

 

C氏にお目にかかったのは、数回。 

LINEだけマメな方だった。 

 

筆者は相談所が面倒になっていたこともあり、C氏がLINE友達を継続する意向なら、仮交際を終了したいと考えていた。 

 

そこで、おばさまに相談してみた。 

 

 

 

筆者「かくかくしかじかで、このまま進展する可能性が低いなら、仮交際を終了しようと思っています。Cさんは人気の方だと思います。進展する可能性があるか見極めるために、わたしの位置づけを探っていただくことはできますか?」 

 

おばさま「交際終了の連絡は来ていませんので、C様はあられ様と交際中という認識です。会員様の交際人数、活動状況をお知らせすることはできません。」 

 

 

 

交際人数を聞いたつもりはない。 

 

担当おばさま同士で世間話でもして、様子をうかがってほしい、程度のお願いだったのだが、数回メールを往復しても伝わらなかった。 

 

 

 

おばさま「C様とお話いただき、ご自身でお気持ちをお確かめください。交際終了の場合、両者合意の上、こちらにご一報ください。」 

 

 

 

つまり、おばさま方は何もしない、ということらしい。 

面倒な駆け引きはおばさまが引き受けてくれるものかと思っていたが、見当違いだった。

 

待てよ。 

では、月々納めている“交際サポート費”とは何たるか。 

今まで何か“サポート”された記憶はない。 

 

 

 

筆者「つかぬことをおうかがいしますが、月々の“交際サポート費”にはどういったサービスが含まれているのでしょうか。」 

 

おばさま「交際サポート費は、毎月会員様から交際状況についてのご報告をいただき、次の月にどのように進めていくかをご相談のうえ、コーディネーターが動いたほうが良い場合には最善の方法で対応していくことにより、発生するものとお考え下さい。」 

 

 

 

仮交際が始まってからこれまで2か月間、おばさまから音沙汰はなかった。 

次の月の進め方を提案されたことなどない。 

今回の筆者からの相談にも、おばさまは応えなかった。 

 

そもそも、おばさまの文面によれば、「対応することにより発生する」費用とのこと。 

発生ベース?

月々定額で徴収されているのは、何かの誤りか… 

 

 

 

 

製品ではなく、サービスを提供する業種。 

美容、医療、教育、交通などなど。 

どのようなサービスであれ、消費者は対価にふさわしいサービスを享受することができる。 

 

しかし、結婚相談所という特殊な業種において、この市場のルールは適用されないようだ。 

 

 



人の弱みにつけ込む商売って嫌なものね。


この一件を機に、筆者は退会を決意した。