本日、クライアントとの会合。
先方は財閥企業の殿方ばかり10名ほど。
筆者は接待を受ける側。
お酒が進むにつれ、先方はお子さんが生まれるだの生まれただので盛り上がる。
苦痛。
決して子供が嫌いなわけではない。
子供を持たない自身を悲観しているわけでもない。
しかし、赤の他人の赤子の話を延々と聞けるほど、次々に見せられる写真を愛でるほど、筆者はひまではない。
社外の人間との会合であれば、その場に適した話題があるだろう。
衣装に限らず、話題にもTPOがある。
宴といえど仕事の場。
だから貴方は出世しないんですよ、と言いたくなる。
しかし、そんな発言は認められない。
子供のない、配偶者すらない女性に発言権はない。
負け惜しみ。
負け犬の遠吠え。
そう言われるのが関の山。
なんと生きにくい世界か。
あまりにつまらないので、考えてみる。
話し手が女性だったらどうだろうか。
もうすぐ子供が生まれるの。
待ち遠しくてたまらない。
おそらくこれも、歓迎されない発言だろう。
出産育児によって戦線を去りゆく者。
発言は慎まねばならない、というのがこの国の風潮。
明け透けに喜びを表現することが許されるのは男性だけだ。
配偶者を得ること、子供を持つことは、オスとして、彼らの力を誇示することに等しい。
女性は、時間、キャリアの損失を伴う。
一方の男性は、何も失うことなく、それを力に変える。
社会的なステータスに変える。
いいご身分ですね。
考えていたら、イライラが増してしまった。
月曜日から不機嫌。