年明けから3月までで、11名(正確には12名)の方とお会いした。

単純計算で月4名。

なかなかのペースであったため、正直筆者は疲れてしまった…

そこで、婚活サイト ペアーズを一度退会することにした。

 

退会したいま、自身の活動を振り返り、婚活サイトの良い点と悪い点について改めて考察したい。

 

 

 

【良い点】

 

1. 出会いの数の増加

これは言及するまでもないかもしれない。

異性と出会う数の絶対値は圧倒的に増加する。

普通に生活している場合、同僚などを対象としない限り、異性との出会いは極めて少ない。

婚活サイトを利用することで、目的を同じくする異性と数多く知り合うことができるのである。

 

結婚に至る確率が一定であると仮定すれば、出会いの数が多いほど、結婚相手と出会う可能性は高まる。

したがって、出会いの数の増加は、有意に結婚の可能性を高めると言える。

 

 

2. 異性のフィルタリング

いたずらに数を増やすことは賢明ではない。

効率的に候補を絞り込むためには、自身の求める条件によって異性をフィルタリングすることが重要である。

これが容易にできるのも婚活サイトのメリットといえる。

自身で異性を検索する場合には、年齢、職業、学歴、喫煙の有無、さまざまな項目でフィルタリングすることができる。

さらに、異性からの入札(いいね!)に対しても、記載された情報に基づき、相手を分別することが可能である。

 

筆者の場合、筆者への入札(いいね!)に対し、出身大学の申告を課していた。

出身大学を記載しない者は多い。

筆者にとっては最低限の情報であるため、それを申告することを求めた。(ペアーズでは、特定の質問に答えなければ"いいね!"ができないように設定することができる)

が、それは得策ではないと指摘されたこともある。(5人目:京大卒関西系会社員)

 

 

3. 市場における自身の立ち位置の把握

広く自身を市場に公開することで、市場規模の大きさ、需要の所在を把握することができる。

これが、筆者が強く感じたことである。

 

人間は、少ない自身の経験と見聞きした情報に基づき、主観的に自身の立ち位置を推し量る。

広い市場に出ることで、より客観的に自身の立ち位置が把握できるのだ。

 

実際、婚活サイトは特殊な環境である。

恋活・婚活を命題に、堂々と男女が自身の価値観で異性を評価、選別することが許されている。

日常においてはオブラートに包まれた異性からの評価が露わになる場なのだ。

その現実を受け止め、市場を分析すること、それが結婚への近道と考えられる。

 

 

 

【悪い点】

 

1. 一過的な関係性

婚活サイトにおける出会いは、ほとんどの場合、赤の他人であるため、双方の関係性は極めて薄い。

それによって、最低限のマナーさえも軽んじられる現実を目の当たりにした(9人目:慶應卒イケメン新聞記者)。

ドタキャン、音信不通も珍しいことではない。

アポ当日に連絡なくすっぽかされたこともあった。

腹の虫がおさまらず苦情を送ったところ、苦情を言う筆者の方がおかしいとなじられた。

 

単に関係性の薄さだけが理由ではない。

 

これは、良い点1の弊害である。

出会いの数は無限大、次から次へと出会う。

市場の拡大によって、一つ一つの出会いの希少性は低下する。

 

面接までの間に他に条件の良い相手と知り合うこともあるかもしれない。

会ってダメでも、次にはもっと良い相手が待っているかもしれない。

 

目の前にある相手で妥協する、その瞬間がそろわなければ、その出会いは通り過ぎていくのだ。

 

 

2. 時間的・身体的な負荷

当然のことだが、複数の異性と連絡を取り合い、面接することには、ある程度の時間を要する。

仕事が忙しい場合には、その時間を確保することも難しいのも、また事実である。

そして、時間が確保できなければ、切り捨てられる。

男性は女性よりも理性的かつ合理的、無駄な時間と努力は割かないのだ。

 

夜の会合が重なれば身体的な負担も大きい。

事実、年末からこの活動を本格化した筆者は、普段にも増して外食が増えたことから、明らかに体重増加した。

週1回のジム通いではまったく追いつかない。

 

婚活に力を入れて醜くなったのでは、本末転倒である。

ただでさえ年齢的なディスアドバンテージの大きい筆者が、さらに醜くなってどこに買い手があろうか。

アラサー女性にとって、婚活の身体的負担は無視できない問題といえよう。

 

 

というわけで、自身を客観的に見つめなおし、身体的なメンテナンスを行うため、筆者は婚活サイトを退会した。

まずは開催迫る合コンに備える所存である。