今週は残念ながらアポがない。


そこで、久しぶりに結婚相談所に足を運んでみた。


筆者が利用しているのは、某財閥企業の福利厚生の一環として設けられた結婚相談所。
ゆえに、サービスは乏しく、極めて閉鎖的な組織である。




仕組みは至極単純。


入会者には、カウンセラーと呼ばれる担当者がつく。
2ヶ月に一度、そのカウンセラーが選定したお相手候補4名の情報閲覧するためにそこを訪れる。
お会いしてもよいと思えば、その旨を担当者に伝える。
お相手も2ヶ月に一度のペースで来所して、入札情報を伝えられる。
ペースは皆ばらばらのため、最長で4ヶ月のタイムラグが発生する。
お相手が承認すれば、引き合わせ、となる。




婚活サイトと似ている。
違うのは、以下の3点である。


1. 情報が全て紙媒体であり、閲覧には来所が必須。

2. 情報検索を行うのは、本人ではなくカウンセラー。

3. 閲覧→入札→応札→面接にかかる時間がとてつもなく長い。




福利厚生施設に期待してはいけないのかもしれないが、それ以外のサービスは一切ない。

担当者に、何を改善すべきか、どう戦うべきか相談しても、アドバイスは得られない。
「こればかりはご縁ですから」の一言。


“カウンセラー”を名乗りつつカウンセリングはしないのである。


そして、彼女たちは主婦であることが一つの売りであるため、週3日勤務、勤務時間は10時~16時。
普通に仕事をしている人間であれば、彼女たちに会うことすら難しい。




では、なぜこの結婚相談所を選択したのか。

理由はただ一つ、費用が安価なことである。

一般の営業目的のものに比べ、圧倒的に安い。




ちょうど1年前、いくつか結婚相談所を訪れた。

大手も訪れてみた。


現れた担当者は全身CHANELに身を包み、巻き髪に濃いメイクの中年女性。

法外な費用はこの人たちのお召し物になるのかと思うと、費用を出す気になれず、現在のところを選択した。




結果、入会から1年経過したいまも、面接に至ったことは一度もない。


“安かろう悪かろう”とはうまく言ったものである。