宇宙戦艦ヤマト2199-星巡る方舟- 観了
イメージ 1 バイオリンの著名な人を起用した音楽が聴けるのが今回の売りに一つと聞いたのだが、オープニングでしか流れなかったようで、名場面集になっているため画面に集中してしまい、あやうく聞き漏らすところであった。案外さりげない。
 ガミラス・ガトランティス・ヤマトの三つ巴の戦いになると思いきや、ここがどんでん返しになるので言及しないが“星巡る方舟”が否応無しに関わってくるのだ。極端なまとめであるけれども「ヤマト完結編」「ヤマト3」「さらば愛の戦士達」へのオマージュを取り混ぜつつ作ってみました感と受け取った。ボラー連邦もディンゲル帝国も出てこないけど。
 ガミラスを第三帝国風にしたのと同様に、ガトランティスの文化を中央アジアの遊牧民風にしたのには驚いた。旧作の「さらば愛の戦士達」でも「ヤマト2」でもそこまでは描いていなかったから尚更。宇宙を放浪する白色彗星帝国だからあろう。地球上での遊牧民の話になるが、確かに農業者の目からすると移動しているかに見える遊牧民だが、別に流離っているわけではない。例えるならば日本半国程の面積をつかって輪作をしていると思えば良いのだろう。将軍の肩書きや部族毎の艦隊編成、技術者を攫ってきて使うあたりにモンゴル帝国のイメージが重なる。
 てっきりさらば愛の戦士達のリメイクでもするのかと思っていたが、オリジナルを創る攻めの姿勢と、安易な二番煎じに堕していない点に好感が持てる。ストーリー的にはありふれた感じだけどね。ヒスが総統になってからガミラス艦隊はめっきりやられ役になってしまい残念。テリーマン効果と云うか、敵が味方側になると急激に戦闘力を低下させると云うか主人公の足を引っ張る存在になってしまうのはどうにかならないだろうか。そして新兵器をもっているとは云え、ガトランティスにももう少し奮闘してもたいたかった。
 映画とは関係ないけど、古代進・守兄弟、島大輔、真田志郎、佐渡先生&徳川機関長、そして沖田館長、初代声優の皆様方に敬礼。
(以下yahooより引用)
宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟 (2014)
 スタッフ
原作:西崎義展
脚本:出渕裕
音楽:宮川彬良
音楽:宮川泰
 キャスト
古代進:小野大輔
森雪:桑島法子
島大介:鈴村健一
真田志郎:大塚芳忠
桐生美影:中村繪里子
沖田十三:菅生隆之
 解説:絶大な人気を誇る「宇宙戦艦ヤマト」の新作となる劇場版アニメーション。イスカンダルで“コスモリバースシステム”を入手した宇宙戦艦ヤマトが、帰路の途中で謎の艦隊“ガトランティス”らとのし烈な戦いに挑む姿が描かれる。総監督と脚本は、テレビシリーズの総監督でもある出渕裕。新シリーズでも描かれていないストーリーはファン必見。
 あらすじ:西暦2199年。危機的状況の地球を救うシステム“コスモリバースシステム”を、イスカンダルで入手した宇宙戦艦ヤマトのクルーたち。安心したのもつかの間、大マゼランを後にするヤマトの前に謎の艦隊が出現。“ガトランティス”を名乗るその艦隊は、ヤマトの引き渡しを要求する。正体不明の生命体まで現れ、ワープしたヤマトだったが、目の前に広がる異空間には惑星があり……。