召喚主は家出猫 4巻完結 読了
イメージ 1~英雄と皇帝のファイナルゲーム~ 鷹見一幸/著 KADOKAWA/刊 20141001初版620円 角川スニーカー文庫
 TVドラマ「深夜食堂」しじみ汁の回を視聴。原作の短編をよくぞここまでのドラマに仕立てられるものだと、毎回感心しながら見ているのだが、やはり上手い役者の演技が味を醸しているのだろう。拙者日ごろ一人暮らしをしているのだが、しじみやあさりの味噌汁を作ろうとすると、量が多くなってしまうし、砂を吐き出させるのも面倒なのでスーパーや魚屋で買ってきて自分で作ることは無い。そこで多用しているのが、カップ味噌汁だ。一見割高だが、普段家に居ない人間には一杯ないし二杯の味噌汁を飲むには最適なのだ。しかしお湯を注ぐだけでは何とも美味しくない。鍋で煮立てた湯に具材と味噌を入れて飲むと、何故か味が普通の味噌汁になる。やはり煮沸するのと熱湯とは云え湯を注ぐのとでは味わいが違うのだろう。個人的な味覚として、一緒について来る容器のコップに並々全量分の湯で丁度良い濃度くらいである。そうすると汁茶碗二杯程度にはなる。ついでに鰹節を一つまみ入れると良い風味が出る。
 さて「召喚主は家出猫」の4巻目完結編である。起承転結の正に「結」となりました。
 知恵と勇気と団結で外敵から身を守るばかりでなく、和平への道も探る、著者鷹見一幸がお得意とする展開。長編にしないコンセプトで挑んでいたのか、まとまりが良すぎて少々物足りない感じがしないでもありません。角川スニーカー文庫よりも。もしかしたらつばさ文庫等で発表した方が売れ行きが良かったりして。しかし読者を小学生に設定しているシリーズで戦争を前面に立てた物語は編集者も著者も躊躇する事でせう。
 角川では艦これ小説を続けている著者ですが、時間のゆるす限り、また新作に挑んでホシイモのです。
 内容紹介:帝国に捕まった翔馬を取り戻すため、獅子奮迅の戦いを見せる瀬里奈。一方、ついに帝国皇帝と対峙した翔馬は、皇帝の考えに異を唱え、説得を試みるが――。現代知識で戦争に終止符を打てるか!? 堂々の完結巻!!
 内容(「BOOK」データベースより):ふたたび帝国軍に捕らわれてしまった翔馬は皇帝と相対していた。翔馬の目的を聞き出そうとする皇帝に、臆することなく言葉で立ち向かう翔馬だったが―。一方、翔馬を取り戻すため、獅子奮迅の戦いを続ける瀬里奈は魔法で鉄を打ち破るための仮説にたどりつく。そして、巨大蒸気戦車に魔力を注ぎ始めると―。「私の想いは勝つ!これは想いの勝負よ!」瀬里奈の魔法と翔馬の現代知識で、戦争に終止符を打てるか!?堂々の完結巻!!(アマゾンより引用)