バサラ戦車隊 読了
イメージ 1望月三起也/著 大日本絵画/刊 20120109初版1000円
 通勤に使っていた自転車を買い換えました。上京して三代目です。二代目は19800円の本体に荷台を付け。毎年タイヤとブレーキワイヤーを替え丸八年乗り荷物篭も錆付き買物袋が引っ掛るようになり、ペダル軸もそろそろ交換かと自転屋さんに云われ、スタンドが折れ、ギアの歯が欠けチェーンが滑るようになったので、買い換える決心を固めました。今までのが通学用のスポーツ車っぽい変速無しでしたが、今回はママチャリっぽいハンドルが高い位置になりました。三段変速。車体が重くなったのと、重心がひくくなり、乗車姿勢で背が伸びるようになりましたが、変速機の威力は凄く、おそらく十分くらい通勤時間が短縮されたのではないかと思います。サドルがもう数センチ高くできればベストなのですが。
 さて「バサラ戦車隊」。
 今月21日から上映予定の「ワイルド7」の原作者望月三起也が描く痛快戦争娯楽活劇。
 拙者がマンガに対し意識し始めた時には既にワイルド7はブームになっていたと記憶しています。友人が持っていたワイルド7のコミックスを見せてもらっても、これは大人が見るマンガだ、としか捉えられませんでした。拙者が所謂「劇画」に手を出すような頃には、既に著者望月三起也は売れる新作を発表しなくなっていた時期であり、身銭を出して購入した望月三起也の作品は、記憶の限りにおいて本作が最初と云う事になります。
 連載していたのが『月刊アーマーモデリング』と云う陸上兵器に的を絞ったプラモデル雑誌であるため、著者の趣味とともに読者へのサービスが不断に盛り込まれており、メカニカルな大道具・小道具が豊富に出てきます。著者の作品を満足に目を通していない拙者には良くわかりませんが、往年のファンには大サービスであろうキャラクターが、クライマックスにはサイドカーにまで乗っての大活躍。
 印刷の質が高いのか、単行本の紙が良いのか、著者望月三起也特有の流れるようなGペンによるペンタッチのインクの乾き具合から、スクリーントーンとベタのムラまで再現されています。
 しかし、九八式の短砲身ではソ連の戦車は旧式であろうとも装甲を打ち抜けないような気がしますが、底なら打ち抜けるくらい薄いのかな?

 内容説明:終戦前夜の満州で、ソ連機甲軍団と馬賊を相手に”バサラ戦車隊”が大あばれ!『ワイルド7』の巨匠、望月三起也により『月刊アーマーモデリング』誌上で連載された戦争冒険漫画が待望の単行本化!日ソ中立条約を破棄して侵攻してくるソ連機甲軍団。開拓村に取り残された学者の老人とその孫娘を連れ、はぐれ部隊の”バサラ戦車隊”は脱出を図る。しかしそこには八路軍の命を受けた馬賊たちが待ち受けていた。さらに追いすがる美しく残忍な女政治将校率いるソ連機甲軍団。ふたつの強大な敵を相手に、バサラ戦車隊は生き残ることが出来るのか?手に汗握る展開をぜひご期待ください。(アマゾンより引用)
(月刊アーマーモデリング掲載)