イメージ 1~Haed Days & Nights~ 浅井ラボ/著 小学館/刊 20090223初版724円 ガガガ文庫
書籍紹介: 咒式と策略が吹き荒れるエリダナの街角で、ガユスは答えの出ない問いに迷いつつも咒式を紡ぎ、ギギナは非情の刃を振るう。完全真説版「されど罪人は竜と踊るDD」第五弾は、待望の連作事件簿。二人が行くところ賞金首や〈異貌のものども〉が哀切な叫びをあげ、邪悪な数字が踊り、新たに詐欺師が笑い、刀が冷たく美しく輝く。苦い結末に笑うしかない幕切れ。人間と社会と世界は一筋縄ではいかない。単純な解決を許さない八つの事件、いつか訪れるかもしれない八つの問いに、あなたならどう答える-。
 8つの短編と序章やあとがきがついて503p、分厚い。724円と云ったら一昔前の新書のでだんではありませんか。物価が上昇しているのを実感。ただし出版物はデフレ時期でも値段が下がったことはありませんんけどね。
 さて、日常と非日常、正気と狂気の境界線上の綱渡りをしているような小説ですが、ストーリー展開を気にしなくて良い事に、作者も楽しんでいるのか脳内物質出汁まるような話の連続です。キャラとして立った登場人物ばかりなので、どんな話を持ってきても、どのキャラクターで始めても、制約がなさそうなのが凄い。
 いまさらだけど、魔族がいて竜がいて人族が国ごとにあらそって、この設定はリナ・インバースと同系統に属するジャンルだったのね。今頃気がついた。