機動戦士Zガンダム デイアフタートゥモロー ~カイ・シデンのレポートより~①090107
イメージ 1ことぶきつかさ/著 角川書店/刊 20060426初版540円 角川コミックス・エース
 ことぶきつかさと云えば、アッガイ・ファイト、レディGO!!てな感じですが、カイ・シデンのレポートよりにおいてはシリアスに渋ーく、まるで実写映画の絵コンテを読んでいるが如きマンガになっています。画面に現れなかったZガンダム時におけるジャーナリストのカイ・シデンの活躍を短編連作として描いています。読み応えあります。ネームをそのまま声優古川登志夫に読み上げてもらえば、そのままラジオドラマになってしまうのではないか、と思えるほど内容が濃いです。その分、Zガンダムの背景を知らないと、ちょっと残念な事になりかねません。作品世界が濃い割りにマンガのページ数が少なく、穴埋めの為か作品世界の背景を補完するためか、作者と担当者のインタビューや、カイ・シデンの声を演じていた古川登志夫との対談があったり、ガンダムファンであれば楽しめることを請合います。
 マニアックな視点から見ると、軍人は退役しても軍人であって、退役時少尉だったカイ・シデンは軍人相手ならば士官として遇されるはずなんですけど。日本の自衛隊は軍隊ではないので(これを詭弁と云う)、自衛隊を退役すれば民間人だけど、日本以外であれば退役しても元軍人としてあつかわれるはず。マンガ「エリア88」で外人部隊を退役した風間真が現役空軍の連中に絡まれた時階級を名乗った瞬間絡んだ軍人が敬礼をする、という描写がありましたが、これが世界の常識日本の非常識でしょう。
 マンガからちょっと離れたお話。出版年が古い本の紹介の場合、古本屋で入手もしくは図書館で読んだか、購入していたけど埋もれていたのを発掘した、という2パターンがあります。今回は後者。読んでて凄く面白かったので2巻目が読みたくて仕方がありませんが、果たして私は買っているのかどうか。2巻の発売は2007年1月。丸2年前ですか。記憶に全く無し。発掘する努力をするくらいなら古本屋を巡った方がコスト的には安く付くことでしょう。さてどうしたものか。年末ちょこっと整理をしていたら妹ガンダム1巻や機動戦士ゼータガンダム1/2のセロファンにつつまれた未開封本を自宅で発見。しかしブログを検索していただければ分るとおり、この2冊は既に読んで紹介しています。と、云うことは読んでいないこの本はいったい何?もしかして私は読書用と保存用の2種類を買っているということですか!?うわっチ、まいった。自分の行為にダメージを受けた。
 今しがたメモ帳ひっくり返してみたら2007年1月26日に買っている記録がありました。購入確定して未開封本があるのに古本屋へは行けませんな。でも見つかるまでどのくらい時間がかかるか見当もつきません。発掘したらここで発表しますので好御期待下さい。