イメージ 1夏緑/著 メディアファクトリー/刊 20081231初版580円 MF文庫J
 ランプの魔神の末裔で日本でお嬢様をやっている座堂シエラは、同級生の考古マニア新木陣にメイド服のランプの魔神として呼び出され、世界を滅ぼそうとしているヘロデ王を倒そうと、南アジアから東南アジアを移動中。
 パーティのメンバーが怪我をしたり敵に取り込まれたり新メンバーの参加や新たな力を手に入れたり、お約束な展開。まかでみ他でも最近よく目にする死亡フラグ。でも50年代とか60年代の映画見てても鼻っ柱が強いだけの若造が死ぬぞとか、シャワーシーンが有ったら殺されたり(ヒッチコックからですが)とか二時間の中でのお約束は連綿とあるわけで、続くと云うのはそれだけ理由もあると云う事でしょう。形(基本)が有ってこその形破り。形無しではいかんのです。
 さて作者夏緑はライトノベルだけでなく、年少小説やら本業の科学的解説本も出しています。図書館とかで眺めてはいかがでしょうか。
 単行本の中に挟まっているMF文庫Jのチラシを見ると、メディアファクトリーは特化していると云うか、12月の新刊ラインナップを見ると、釘宮一人がいれば全てのラジオドラマが出来てしまうような単色作品群になっていますね。エロ出版物(男女向共)じゃないんだからもうすこしバラエティに広がりを持ってもいいんじゃないかと思うんですが、ライトノベルの過当競争のせい?