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 地方在住の知人が映画館の上映期間が終了するまで三回見に行ったと言っていました。最終日にはかなりの客が入ったとも。口コミで広がっていったようですね。しかし四十近い男子校出身のオヂサンがそれほどハマるものなんですかね?
 と、言うわけで行ってきました。
 終了後場内が明るくなると、私の隣にいた二人組みの大学生かもしかしたら高校生の男子が「さあ、俺たちも走ろう!」と言って立ち上がりました。
 これが若さというのもなのか。(byクワトロ)
 オヂサンとなったコチラは全くもって自分が走ろうなんて思いもよりませんでしたよ。映画内の風景や描写を見てどうしてこれを実写で出来なかったのか、上野の東京国立博物館のシーンや隅田川堤防のシーンを見ながらこれなら実写の方が良いのではないかと考えつつ、でも主人公のヒロインが走って・跳んで・傷だらけになって・それでも前に進もうとする、正にこれぞ青春!って躍動感を今の日本のハイティーンの女優に出来るやつはいないからアニメにせざるえなかったんだなぁ、なんて考えていましたよ!
 あーっ、作品に没入していない。大人って、やーネ。
 二人組みの男子を見送って、私が立ち上がりながら後を振り向くと、私の真後ろに座っていたやはり若い女子高生か女子大生くらいの娘がハンカチで目元を押さえていました。
 良い映画なのです。
 でも、彼ら彼女らが生まれた頃に男子校に通っていた私にしてみれば、もう遠い昔に忘れてきた感受性ですね。あんなに男前でいて少女の感性を持ち合わせた気風のいい女の子がいるわけないじゃん!って反発は覚えても、共感はできなくなってしまいました。
 恐らくテレビゲームが生まれたときから傍らにあって、リセットを当たり前にできる環境で生きてきた人間と、テレビゲーム漬けにはなったけど、リセットに対し違和感を感じる昭和人との差なのかもしれません。
 良いアニメであることに間違いはありません。
 オススメします。是非映画館で見てください。できればオトコ・ベックよりアベックで。
 恋は切ないものなんです。
 ブレイブ・ストーリーの制作費とゲド戦記の宣伝広告力(鈴木プロデューサの力)がガイナックスにあれば、今年一番の映画になっていたでしょう。
 大林監督の時かけの話もしたいのですが、野暮なんでまた後日。オマージュになっているので、両方見た方が楽しいと思います。

 以下yahooより引用
解説: 筒井康隆の名作「時をかける少女」を、映画、TVドラマ、リメイクを経て、新たな構想で製作した劇場用アニメーション。監督は『ONE PIECE ワンピース THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島』の細田守。声の出演は約200名超のオーディションで選ばれたヒロイン・紺野真琴役の仲里依紗をはじめ、『蝉しぐれ』の石田卓也が声優に挑戦するなどフレッシュな面々が集結した。恋に臆病な17歳の少女がタイムリープ(=時間跳躍)をする設定はそのままに、新たに用意された結末など見どころが満載。
ストーリー: 高校2年生の紺野真琴は、自転車事故をきっかけに、時間を跳躍する能力を持ってしまう。その能力のことを叔母の芳山和子に相談すると、それは“タイムリープ”といい、記憶の確かな過去に飛べる能力だという。半信半疑の真琴だが、日常の些細(ささい)な不満やストレス解消などのため、むやみやたらに能力を乱用しだし……。(シネマトゥデイ)
製作年度 2006年
製作国・地域 日本
上映時間 100分
監督 細田守
製作総指揮 -
原作 筒井康隆
脚本 奥寺佐渡子
音楽 吉田潔
出演もしくは声の出演 仲里依紗 、石田卓也 、板倉光隆 、原沙知絵 、谷村美月
(allcinema ONLINE)