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大武ユキ/著 宙出版/刊 20060115初版800円 ミッシィコミックス
 かつて「柴田文明」名義で講談社の月刊アフタヌーンに連載(1990年代中盤)していたので絵柄を見れば思い出す方もいるかと思います。私としてはボトムズの同人とかが印象的でアフタヌーンを追いかけていました。
 その後麻雀マンガを描き竹書房で単行本化された「アンダーグラウンド」の未単行本を集めたのが、この「タイル」です。
 麻雀は小学生の時に遊んだ程度の知識しかありません。ですがこのマンガを読んでいるとグイグイと引き込まれます。麻雀の面白さではなく、マンガのキャラクターの魅力とそのドラマが面白いからこそ物語を読んでしまうのでしょう。そして演出の緊張感がまた「賭け事」としての面白さ、や「漢(オトコ)」の生き様に感じ入るのでしょう。傑作とは言いませんが、隠れた佳作と言いましょうか、是非マンガに興味があるかたには目を通してみて欲しいものです。
 「アンダーグラウンド」を無性読みたくなりました、が、自分の本を発掘するのは不可能というか時間がかかってばかりで無意味。さてどうしたものか。