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桑田次郎/著 平井和正/原作 秋田書店/刊 (1巻)1997101525版390円 SUNDAY COMICS
 読もう読もうと思いつつ早幾年。やっと読むことが出来ました。
 こんな話だったんだ、というのが正直な感想です。リアルタイムではありませんが白黒TV8マン再放送何度も見たという記憶は残っています。
 全五巻を読んでも8マンの人間体である東探偵の名が出てこなかったり、東探偵事務所に居付ている助手兼秘書っぽいサチ子や一郎がいったいどういう人物でどうして探偵事務所に出入りしているのか全く紹介されていません。秋田書店版に入っていないだけなのか、マンガ単体ではわからないようになっているのか不明です。リム出版新社版完全復刻8マンか扶桑社版8マンにそういった謎が載っているのかどうか気になります。
 意外と8マンは弱点が多く、エピソード毎に危機に陥ります。スリルがあっていいんですけどね。話も自動車会社の犯罪や、米ソのロボット戦、宇宙ロケット、殺人光線銃、人工頭脳の反乱、超能力者、天才少年達の反乱と今もって定番のエピソードが語られています。四十年以上も前の話なので突込みどころも満載ですが、そのオーソドックスなストーリー展開は今でも充分楽しめると思います。今だからこそ最近のマンガしか読んだことの無い十代ニ十代で即売会に来るような連中に読んでもらいたいものです。
 実写映画化されコケたとか、講談社で鷹氏隆之画 七月鏡一原作8マンインフィニティが連載中だったりしますが、平井和正や桑田次郎でもう一度読んでみたいものです。ただ平井和正が漫画原作をやってここニ十年完結した作品を聞いたことがないし、桑田次郎にいたってはもう昔の絵は描けず宗教本をだしているだけですから、これぞ夢としか言いようがありません。
 読んでて頭の中に浮かんで来たがロボット刑事K、ロボコップ。石ノ森章太郎も影響を受けたのでしょうか。