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 楽しい映画でした。正調少年の夏の冒険ストーリーって感じで、小学生以下の子供がいたら絶対見せたでしょう。
 原作を読んでいません。
 本編を観ていてエピソードや風景がもっと盛り込まれていただろうに、上映時間の制限のため切り取ったであろう部分が勿体無い。ビジョンという世界の美しさや人との出会いと別れの旅が主人公ワタルのラストの思いのたけに繋がるのだから、じっくりと観客に見せるべきなんじゃないですかね。でも確かに子供向けだから長時間上映は不可能なのがわかってしまう分口惜しく感じます。
 原作者宮部みゆきと京極夏彦、大沢在昌が声で出演していると事前に知っていたのですが、わかりませんでした。振り返ってみると石像かなとも思いますが、さてはて?
 宮部みゆきが何かの対談で主人公ワタルの名はアニメ魔神英雄伝ワタルからきています、とか。確かに半ズボンで大きな剣を背負って龍に乗ったらその通りなんですが、インスパイヤと単なるパクリの違いとでも言いましょうか、この本ネタがわかっていても全然違うというのは、奥の深さというか才能の差なんでしょうね。他にもいろいろと知っていると面白いネタが隠されていそうです。原作者のRPGゲーム好きもよく聞く話ですし。

 映画の比較って無意味なんですけど、やはり同じテーマで人の心の光と闇を描くと言う点では、今夏もう一本のドラゴンが出てくるあれよりも良い。資本力の差もあるのでしょうが、見せ場をちゃんと盛り上げるというだけを考えても、ワタルの方が映画になっていると思いました。この後どうなる!?、見て見てオレの作画・動き!といった作っている人々の意気込みが観ている観客をスクリーンに集中させてくれます。
解説: 宮部みゆきのベストセラー小説をアニメ映画化した冒険ファンタジー。不幸のどん底に突き落とされた少年ワタルが、運命を変えるために飛び込んだ異世界での冒険を描く。TVシリーズ『青の6号』などで知られる日本最先端の映像制作スタジオ、GONZOが映像を手掛ける。主人公・ワタルの声を務めるのは女優・松たか子。そのほか、大泉洋、常盤貴子といった豪華な顔ぶれが声優として参加している。広大なファンタジーの世界と、ストーリーに内包される普遍的なメッセージが心を引く。

以下yahooより引用
ストーリー: どこにでもいる平凡な小学5年生のワタルは、父親の家出と母親の自殺未遂を機に不幸のどん底に突き落とされてしまう。あまりにもつらい自分の運命を変えたい気持ちに駆られたワタルは、転校生のミツルに教えてもらった“運命を変える扉”を開け、ありとあらゆる冒険が待つ幻界へ飛び込むが……。(FLiX)
製作年度 2006年
製作国・地域 日本
上映時間 111分
監督 千明孝一
製作総指揮 亀山千広
原作 宮部みゆき
脚本 大河内一楼
音楽 JUNO REACTOR
出演もしくは声の出演 松たか子 、大泉洋 、常盤貴子 、ウエンツ瑛士 、今井美樹