渡部昇一に「正義の時代」がある。
石坂洋次郎と言う作家を紹介しているエッセイが収録されている。かなり牧歌的な作品、戦後文学と呼ばれた硬派な作品とは対極に見えて、裏表なんでしょうね。世相は戦後まもなくからしばらく、貧窮を極め、呑気さは程遠い敗戦後の日本。反戦前と言ったところでしょうか、新日本。
60年代からウルトラマンシリーズが70年代は仮面ライダーシリーズが、マジンガーZからのスーパーロボットアニメーション、機動戦士ガンダム、80年代となれば超時空要塞マクロスからの今どきさをいれたロボットアニメーション、更にキン肉マンに北斗の拳、ドラゴンボール、90年代からは新世紀エヴァンゲリオンと、下って進撃の巨人、鬼滅の刃etc.
戦後、少なくとも熱戦を経験はしていない日本。大義と闘いに明け暮れるヒーローがいつまでも繰り返し繰り返し描かれる。今でも日常に散っていく、義の人の、姿か。ロストコーズ。
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