恩書がある。

今ではお目にかかれないものすらある。

かなりな、広義のポップ・フィロソフィーもあった。


意外なものが支えになったのが、一冊の古本。「ボビーをつかまえろ」片岡義男。

「ボビーに首ったけ」を読みたくて買ったんですが、対談が巻末にあって、その中で片岡義男さんがボビーを明後日(変な方向と言う意味ではなく、今日とか明日には居着いていなく、かと言って100年先を見透す、のような英雄でもなく、と)を見ている、と話していたのが、極めて誇大に刺さり、難局を過ごしていたわけです。


「新宿純愛物語」桑原譲太郎

エンターテイメントと言う言葉を知らない頃に読み、驚く。それまで所謂文芸と江戸川乱歩だけしか読んでいなかったので、単純に面白い、には無防備でしたね。作品から教訓めいたものを汲み取れない。汲み取りにくい。夏目漱石の「こころ」の方が自分の志向に合うと感じましたが、スカッとする、を早くから採り入れていたのは、ジェフリー・アーチャー、やら、西村寿行を楽しめる素地が。そう言えば、アーサー・ヘイリーは忘れられがちですね。「ホテル」は素晴らしいんですが。


※本文とは関係ありません

たらふくのメロン