昭和末期、経済大国は世界の頂点を極める。「ブレードランナー」のあの映像空間は欧米人が世界の未来都市としての日本とも上海にも見えていた、未来は日本発の世紀となる、が違和感なく、予感と見ていたと分かる。

戦後とは、新日本、であり、戦前ではなく、大日本帝国を戦前の延長として戦後世界に復活させたいと言う勢力が力を持つことはなく、IMF−GATT体制の恩恵を受けた日本と、西ドイツの復興を称して、大英帝国の崩壊後の連合王国(イギリス)とベトナム戦争敗退とスタグフレーションに悩むアメリカ合衆国の姿を見て、戦勝とはどういうことなのか?と言う問いかけすらあった。

昭和末期から教科書問題があり、渡部昇一氏の指摘で誤報とは分かるが、問題化の形が出てくる。平成中期からは靖国神社参拝を巡り中国韓国が度重なる抗議があった。戦前と戦後を断絶させていた日本は対応に困惑した。アメリカ合衆国からの攻撃・被害を戦争だから、不幸な時期と言う事で不問していた・新しい日本としていたのに、まさか、のことだった。なぜ蒸し返す。戻したいの?と。なぜリセットしない。

戦後とは、まさに終戦、としたのに、そのように振る舞ってきたのに、単に東アジア・太平洋戦争後の世界だったとは、と言う驚きと戸惑い。


令和になり、観光立国として復活しつつあります。戦前軍事大国、戦後経済大国、令和は文化大国でしょうか。


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川崎大師