凪良ゆうのドラマ「美しい彼」を見ていたら、原作を読んでみたくて読んでみた。

よく、世界観、と言う言葉を聞く。偏見だが、スティーブン・スピルバーグ監督作品やら、ハリー・ポッターシリーズ辺りが浮かぶ。その世界ならば何でもいい、みたいな感じ方か?逃避?

「美しい彼」には驚いた。

はまり役、と言う言葉があるが、傑作、と言う言葉があるが。


市川崑監督作品に、言わずと知れた横溝正史原作の金田一耕助シリーズがある。「犬神家の一族」があり「悪魔の手毬唄」があり、「獄門島」「女王蜂」「病院坂の首縊りの家」がある。内容は本格探偵小説、戦前から戦後にかけての地方。石坂浩二の一世一代の作品、音楽の大野晋。作品は戦前から戦後の地方に次々に起こる猟奇的な連続殺人事件。さほど興味がないはずの地方都市、スプラッター映画さながらの殺人絵巻・シーン。見てしまう。金田一耕助シリーズならばテレビシリーズの「本陣殺人事件」「獄門島」「悪魔が来りて笛を吹く」は傑作。


山崎豊子原作、田宮二郎主演のドラマ「白い巨塔」も、かつて集中的に再放送されていたのを、貪るように見ましたね。病院院内の権力闘争、出世争いを飽きもせず見てしまいました。なんら自分とは関係ないんですが、渡辺岳夫の音楽も素晴らしい。関西のオジサンがワンサカ出ていました。興味を持つはずがないんですが、やたらに面白い。あまりに見ていたある瞬間、ドラマの主題曲からドラマ内の音楽、何から何まで聞いた事がある、と気づいた。渡辺岳夫は機動戦士ガンダムの音楽担当。


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