サマセット・モームと言う作家がいる。新潮文庫のおしゃれな想定で「月と六ペンス」「人間の絆」を読んだ方が多いのではないでしょうか。MI6に就職していたとかいないとか。

田中美知太郎はサマセット・モームは所謂オチがある面白い話を書くので通俗性があるとされ、評価を下げていた、と書いていました。長らく娑婆にい、専業作家ではなかったためで、世を知るに繋がっていた、普通の人が読み物に何を望んでいるのか皮膚感覚で分かっていたんでしょうね。仏教では蓮は泥水に綺麗な花を咲かせるとしています。娑婆にどっぷりとつかった中での創作が軽み、面白さを齎していたんでしょうね。


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