堺屋太一「時代末」は、近代化に向かう日本が、僥倖か、最大級に近代の恩恵を受け、近代化の殿を努めたと言う世界史の、巨視的な発想で書かれている。

平成になり、はじめの数年こそ近代の超克、経済大国の絶頂の余韻がありましたが、あとは周知のとおり、長期低落傾向、アニメーションと、村上春樹、ラーメン、寿司、円安の国となるが、さて、ブリスベン、所謂箱物は極めて美しく、制服文化があるようで、かなり出来上がっている顔立ちの高校生が、若々しいブレザー、スラックスに身を包んでいたりする。アンバランス?

近代化が完全に終わり、現代に投げ出され、といった不安定さはなく、バブル崩壊がなくそのまま昭和のモダンな雰囲気が残ったのではと感じる町並みがブリスベンにはある。

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