あの、閉塞感ったらなかった。

平成不況に喘ぎ、断末魔の叫びすら聞こえた安倍晋三さんの演説。

隣にいた若者が、政治色も、悲壮感も全く感じさせない、なんとなく集会に来てしまったかのような、昔で言うノンポリが、いきなり、安倍〜、助けてくれ、どうにかしてくれっ、と叫んだ時に、不況の怨み節を共有と言った雰囲気はなく、僕はもしかすると苦しみの次元が違うのかもしれない、と何やら脱力してしまったのを覚えています。


何やら、円高が、通貨量が、問題らしい、と。


アベノミクスにより、日本経済の、体質が変わったのか、どうにもならない硬直さが無くなっていました。安倍晋三首相が、悪夢の民主党政権と、自信も持って発言しても、単に事実を言っているなあと、何ら引っかかることもなく。


今、円高ドル安基調。通貨量と為替に完全な相関関係はないのではないかとは思いますが、ある政策の副作用が見えると、あの奇跡的とも言える開放感、安倍晋三首相の迫力はかなりの時間の経過を感じますね。

時代の雰囲気、ムートが霧散し、当時の夢が実現すると、時代を作った人は歴史の彼方に。

時代の雰囲気、気分、感情を、完全に消え去った後に、歴史の審判を受ける、なんとも因果な商売とはこのことか。


※本文とは関係ありません
伊勢丹新宿