スティーブン・キング原作の映画・ドラマをやたら見ていることに気づき、それでいて、違和感しかない、と。怖くはない。
宮崎駿監督の映画、スタジオジブリ作品は、ほとんど見ていないと気づき、慌てて「千と千尋の神隠し」を見て、それから「もののけ姫」を見た。
スティーブン・キングの「異能機関」が気になり、ネットで調べてみると、なるほど、と小膝を打った。H・P・ラブクラフト的と言うか、キング自身も語っているが、50年代のB級コミックの焼き直し、と言う要素。映画「IT」が典型的でしょうが、江戸川乱歩の「少年探偵団」、つまり「怪人二十面相」の世界観がそこにはあり、ある時期まではそれはそれは、たまらなくドキドキがあるが、いつまでもではなく、「ランゴリアーズ」は「人間豹」、「デスペレーション」は「蜘蛛男」が浮かんで来た。「IT」は「少年探偵団」。特異な設定と言う共通点ではジョン・アービングがいるが、展開はまるで違う。純文学とエンターテインメントの差か。
平成期に人気の作風はどこか似ている。戦後の猥雑さへの偏愛と言うか。所謂成熟には向かわない、と言うか。
※本文とは関係ありません