都筑道夫と佐野洋が、名探偵が必要か、いやっ不必要だと、と論争がありました。これは先行する横溝正史を代表とする作風とそのアンチテーゼとして、社会派と呼ばれた、リアリティ(この場合動機辺りをさす)重視路線への「進歩」をどう見るか。

松本清張以前以後。


名探偵の、名探偵役の超人的な千里眼、直感で犯人を当てる、と言う内容はいかがなものか、そんなの無い、と、尤もらしい意見。

論争には参加していない当の横溝正史は、あるインタビューで、探偵(金田一耕助)は警察機構の擬人化、とあっさり、と言うかさらり。


WBCは、大谷翔平にはじまり、大谷翔平に終わる、と纏めて差し支えないはずだが、311佐々木朗希の登板、吉田正尚の3ランホームラン、村上宗隆のサヨナラ打、栗山英樹監督の采配etc.があるのは承知の通りだが、記憶に新しいが、大谷翔平を主人公と見立てると、個々が包まれる。魅力が増す。


平成は、カバー、表紙、主人公に当たる人材が弱かった。制度内の優等生ばかりになっていた、と分かる。政界ならば小泉純一郎、安倍晋三くらいか。他の分野、経済界ならば稲盛和夫、孫正義、柳井正くらいか。


アントニオ猪木、坂本龍一と巨星が堕つ、となり、分かるのは、野球ならば長嶋茂雄王貞治から、の間、誰も埋めきれなかった、と言う歳月。大谷翔平の登場でやっと、(佐々木朗希もか)と言うところか。文学は大江健三郎から村上春樹にバトルが渡されたが。(街 その不確かな壁、が出版されましたね)


千両役者所謂カリスマ、スターを見る喜び。


※本文とは関係ありません

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