主観めいたものを。
1980年は、前半と後半の趣きが違う。1985年には、主役が交代していたりする。
例えば、松田聖子から中森明菜に、例えば、ジョン・マッケンローからボリス・ベッカーと言ったらわかるか?
YMOからブルーハーツへ、ならば。
最近、80年代前半、東京はトキオとなり、未来都市、文字通りテクノポリスとなる予感。ソニーのWALKMANが世界を席巻、半導体は世界シェア80%。それが、バブル期になり、何やらバタバタし、バブル崩壊。
前半にあった世界帝国、経済大国の面目躍如は、後半にはふわふわと実態を失い、世界を席巻すると言う雰囲気は消える。
前半にあったワクワク感はなくなり、バブル期の野暮ったさへ。
若者は、世界に文化発信ではなく、とんねるずのお見合い番組(マッチング?「ねるとん紅鯨団」)で、なぜか初対面の女の子を姫にし、とんねるずに小突き回される程度の認識に。若者の代表が、インテリに代表されるものから、ヤンキーに。平成になれば、若者は前途有望、前途有為な人材から、単なる面接の達人に変貌していた。スカスカ、と言うか、まんまとされたと言うか。
バブル崩壊により、少子高齢化により、量的拡大が期待出来なくなり、低迷、が、洗練はされ、いつの間にか質が高まり、気づけば、何やら80年代前半の雰囲気。
80年代前半は、日本がやっと貧しさから、抜け、イギリスから、アメリカ合衆国から、新保守主義と言う潮流が生まれ、音楽ならばロックからポップへ。日本ならば60年代のモーレツ(猛烈に働く)からビューティフル、と言う流れと重なり、産業でも重厚長大から、軽薄短小と言う家電、半導体全盛が来、日本がフロントランナーになっていた。2度に渡るオイルショックからいち早く回復したら、回復どころではなく、世界一になっていた。
底無しと思われていた平成不況からアベノミクスで脱出の兆しがあった矢先に新型コロナウイルス感染拡大があった昨今。
何やら類似のような。
新時代には相応しいのか、地上波ではむやみやたらの松田聖子(笑)
伊勢丹新宿