間違いない


と言う言葉がある。

予想通り、予想を裏切らず、予想通りでありながら普通、とはならない味、料理に対して使っていますね。


ド定番、と言うか。


そりゃそうだろう、と思いますよ。


では、間違いない、が出る前は何だったのか。


洋食がそうなんですが、あの味は喩えようが無い、であり、基準がよく分からんが美味い、食べられた、なんです。自分が食べるものが何処のランキングなのかよく分からんが、です。

未知を食べ、新しい感覚に馴染むようにし、何時もの味覚を側わらに置いておく。


朝、食パンにバター、茹で卵に、サラダ、ミルク、コーヒーに馴染むには時間がかかった訳です。

朝はやっぱり炊きたての白米に、佃煮やら焼き海苔、焼き魚、に香の物、お味噌汁に、お茶、と言う鉄板を封じ、こういうものもあるかなあ、と妥協した訳です。

新米に、高い海苔に、気の利いた惣菜、美味い味噌汁かなんかだと、そりゃあ、敵いません、本当に美味い和食を食っていたら、浮気はし辛い。何せ自然。

程よく自分のベストを避け、ベターをあえて選んで、レパートリーを増やす習慣がありました。


ファミリーレストランが不振と言います。刺し身にご飯ではなく、鰻にお吸い物、ではなく、ステーキハンバーグ、サラダに、パンを勉強しに行く場所だった訳です、かつては。勉強し抜いて、これが美味いステーキ、これが美味いパスタ、これが美味いコーヒーと大概の人が分かった時点で、その後の展開を作れずにいたんでしょうね。


平成初期にはイタリアンの本格的なものや、中華で油淋鶏やら担々麺やら刀削麺辺り、平成中期にはベトナム料理、フォーやらコーヒー、平成末期にはタイ料理には新しさがありましたが。最近は、日本人のレストランではなく、中国人ベトナム人タイ人、現地の人が経営していますね。






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