米中接近を齎したのはリチャード・ニクソン大統領。ヘンリー・キッシンジャー補佐官とのコンビネーション。

ニクソン大統領は、共和党。共産主義と、アメリカ共和党の自助やら、保守主義やらには親和性が無い。ニクソン大統領の中華人民共和国接近は、市場性やら対ソ連(現ロシア)と言ったイデオロギーではなく、経済・軍事だと分かるから、接近出来た。

ビル・クリントン大統領の時に劇的に中華人民共和国との一体化をはかるが、政権発足時には接近には躊躇いがあった。親和性がありすぎ、なんでも疑いをかけかねない。政権後半とは別物のような対中政策。


中曽根康弘政権はアメリカ合衆国、中華人民共和国と接近。首相本人が、常に自由民主党右派、復古調で、国家主義の要素があるので、出来た。田中角栄大平正芳では難しい局面になったのではないか。



逆も然りで、イギリスは、イギリス労働党、クレメンス・アトリー政権時に朝鮮民主主義人民共和国の承認をしている。


逆の立場の方があらぬ疑いをかけられず、大きな仕事が出来たりする。人の世。


中立が故に、交渉がしやすいはよくある話。


※本文とは関係ありません。

高田馬場