おフランス

と言うことばがあります。

花の都 パリ

パリジャンと言う言葉に独特の響きを感じていました。

冷戦下には、米ソと言う超大国のどちらにも属さない、と言うド・ゴール大統領の志向は、ある程度の支持されていましたし、フランス革命の自由・博愛・平等の原理、戦後の脱植民地主義は、さすがフランスと言う姿勢でした。世界の良心と称する人もいました。
実際には、核武装やNATOの軍事部門からの脱退。
敗戦国でありながら、いつの間にか戦勝国になる、アメリカがベトナム戦争で疲弊している際にはドルを出来る限り金に交換するなど、極めて現実的(図々しい?)な面があります。

ル・クレジオと言いたいんですが、まあ、普通はアルベール・カミュ。「異邦人」が文学を発信した最後でしょうか?フランソワ・サガン、マグリット・デュラスもいますが。
音楽は、シルヴィ・ヴァルタン、ガゼボ?

少しお寒い(すみません)

思想は、ジル・ドゥルーズ、フレデリック・ガタリまでは、レヴィ=ストロース、ジャック・ラカンと圧倒的。
流石。

映画は、オシャレな感じならば、フランスと言うイメージがあり、実際そうでした。
しかし、なんと言っても、アラン・ドロン。
「太陽がいっぱい」。
パトリシア・ハイスミス原作の映画化と言うのが凄みがあります。

知っている範囲では、嫌仏感情やら、対フランスの批判は、地政学的にあまりにも離れているせいか、一般人からは聞いたことが無い。ヨーロッパ全般に対してそうですが。
褒め称えたり、心酔している方は多くいましたが。

これがアメリカに対しては、反対で、しかも桁違いになる。
戦後は、アメリカの世紀であり、日本は一時占領されていた、しかも一部軍隊は未だに占領と言う事情もあるでしょうね。

批判だらけ、批判に次ぐ批判。

最近は減りましたが。
世界的には、やはり反米の言説は特殊ではない。批判はあとを絶たない。

視点を変えると、フランスを覇権国家には見做さない、大国と言う称号も違和感がある。カール大帝は馴染みなく、ルイ14世と言うのもあまり聞かない。ナポレオンも今となっては昔話。よく言っても伝説。
モンサンミッシェルとヴェルサイユ宮殿とエリゼ宮は有名だが。
現在進行形で、何かを生み出させていない。
カソリックの長女と言う別名もヨーロッパ以外には流通しようがない。興味の対象にはならない。

アメリカは、少なくても、ロナルド・レーガンからは、冷戦、湾岸戦争のジョージ・ブッシュ、若いケネディ大統領の再来になる筈だった若きビル・クリントン、アフガン戦争のジョージ・ブッシュJr、黒人初のバラク・オバマ、再び世界の風潮を変えるロナルド・トランプと、世界にインパクトを与える大統領が続く。
映画も音楽も、80年代位までは圧倒的な力。
ハリウッドにMTV。
文学は、トマス・ハリス辺りまでは人気。
アーネスト・ヘミングウェイ、ウィリアム・フォークナーの影響は強大でした。

良く言われている、つまり印象が良いフランスの影響は殆ど無く、悪評に次ぐ悪評を受けているアメリカは未だに人をひきつけている。

褒め称えられるとは、完成形で、伸びしろが無く、批判とは未完成と言う要素があるのか。

※本文とは関係ありません。












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