「ロッキー」
シルベスター・スタローンの一代記。
ハリウッドから、「リアル」を破壊しました。それと、「スターウォーズ」。
ハリウッドをエンターテイメント、夢空間に戻した映画。
それまで、60年代から70年代の映画は、アンチロマンス、非方程式。リアリズム。
個性的、そしてシリアスで、大概暗い(笑)。
嫌いではありませんが。
それにオカルトやらホラーのブーム。
「ローズマリーの赤ちゃん」
「エクソシスト」
「オーメン」
「悪魔のいけにえ」
凄まじい(笑)
ベトナム戦争中、大きい枠組みでは冷戦。
更に、オイルショック。
世相はひたすら暗い。
不朽の名作「ゴッドファーザー」も、よくよく考えてみれば、マフィア映画。
大学を卒業した軍歴もあるエリートがいつの間にか家業のマフィアのドンヘ。ある意味怖い。
そんな時代。
日本の70年代は、劇画、それにポルノ。
劇画ブームの中から、劇画化された横溝正史がブーム。空前の金田一耕助ブーム。角川映画。
これまた、よくよく考えなくても、大量殺戮。よくこの内容で流行ったと思いますね(笑)
殆どスプラッター。
「犬神家の一族」
「悪魔の手毬唄」
「八つ墓村」
日米共に、80年代を迎える頃には、急に「明るくなる」。
リベラルの時代は終わり、保守の時代へ。
映画は、スピルバーグ、ジョージ・ルーカスであり、角川映画であり、ホイチョイプロダクションであり。まぁ、明るい。
ロッキー(シルベスター・スタローン)もドン・コルニオーレ(マーロン・ブランド、アル・パシーノ)も、カーツ大佐(マーロン・ブランド、「地獄の黙示録」)も、金田一耕助(石坂浩二)もまるで実在の人物のようでしたね。時代の雰囲気すら表現されている。
最近ならば韓国ドラマ「ミセン」のイム・シワン演じるチャン・グレが時代の空気を体現していましたね。抜群の演技力。
マット・デイモンの「ジェイソン・ボーン」もなかなかの造形。音楽も素晴らしい。
少し前の、アンソニー・ホプキンスの「ハンニバル・レクター」
はっきりとは表現するには、かなりの語りを必要とするはずですが、キャラクターが立っている、つまりハマり役は、時代背景とは切り離せないような。
※本文とは関係ありません。
