経済大国とは、どうやら、そのメインの地域が変わるのが常のようです。

嘘のようですが(?)、200〜300年くらい前の経済(経済だけではなく政治的にも、軍事的にも)超大国は、インド(ムガール帝国)、中国(清帝国)、トルコ(オスマン帝国)です。

トルコ周辺に目を向けてみると、オスマン帝国がヨーロッパを圧迫します。
中世ヨーロッパはイスラムの膨張でローマ帝国の版図からはかなりずれて勢力を保ちます。東ローマ帝国と言う防波堤を持っていた神聖ローマ帝国(後のオーストリア帝国)とお隣りフランク王国と島国イギリス。地中海はイスラムに制海権を握られていたので、イタリアは弱体化します。ローマ帝国の威光はありません。
近世に入り、スペインがイスラム帝国を駆逐したものの、その後はオスマン帝国に圧迫されます。そしてオスマン帝国の圧迫から長い年月をかけ、自由になります。

経済の中心国の話に戻すと、オランダ、フランス、イギリス、アメリカ、日本と中心が移り、今日に至ります。

経済大国の特徴は、その覇権(?)が終わった時に、なんにも残っていないことです。その証がない。殆どない。熱が冷め、灰になっているのか?
エントロピーの法則のようです。燃え尽きるというか。

行動、動的な行動に還元されることだけをする。重要視される。
静的な、非経済的な行動が軽視される。
根が枯れてくる。水分も栄養も吸収出来ない。ヨーロッパならば中世、日本ならば江戸期と言う底流があるから、極端な摩耗は避けられているような。