ネガティブな思考がなぜ悪いか

ネガティブだからです(笑)


ネガティブな思考には中毒性があり、自分は不幸だ、自分は恵まれていない、と言った甘美な負の優越性を保てると言う側面があり、ネガティブな自画像とそれが生み出す現象が甘美な感情を満たし続けます。
なんて不幸なんだ、なんで満たされないんだと言うように比較と不足で思考を固定します。だからそれしか見えなくなるんですね。

しかも、大概「反芻」します。すると自身は何時も危機だったり虐げられていると捉えるようになり、つまりネガティブになり、「暗示」のように自己説得となる訳ですが、意外や意外、自分で気が付いていなかったりします。
そして、「思考は現実化」し、「現実」が今まで自分に対して何を語っていたのかを現象化してくれます。

それが、悪い意味で望んでいない場合には、そこで絶望したり、気を落としたりする訳ですが、感情の使い方としてはもったいないですね。悪い現象に悪い気分になるために感情がある訳ではありません。感情は、良い面に意識を向け、喜ぶためにあり、不快感やら嫌な気分は避けるべき事象を教えてくれています。
感情の、言語化されなくてもわかるはずの言葉に耳を傾ける。それは所謂合理的、打算的ではないかも知れないけれども耳を傾け、自身にとっての喜びを教えてくれるんです。
悪い事象を山ほど集めて傷ついたり、または上手くいかなかったと言う感情になりやけになったり、開き直ったりとある事象を固定的に捉え、ネガティブな自画像を強化するためにある訳でもないんです。