夏目漱石の
「坊ちゃん」

ヘルマン・ヘッセの
「車輪の下に」

ドストエフスキーの
「罪と罰」

夏の読書感想文を書く為のお約束本みたいなラインナップだと思います。または青春の書として中高生に読む本みたいな扱いになっています、

そんな事はないと言う事を「坊ちゃん」で説明してみます。

「坊ちゃん」は
構造的に見て、
坊ちゃん(主人公)の
いつの手記か

です。

夢破れ、
再就職し、
最愛の清の死後です。

ぱっとしない人生、
家族に疎まれた幼少期、

相手にしてくれるのはお手伝いのお婆さん(おばさん?)だけ。

辛い幼少期があり、人生の門出だけ華々しさがあり、その後には何ら語る事はない
と言う事が
「語らないと言う事」
で語られています。
どこが青春の書なのか?
青春時代は描かれていますが。

清だけが認めてくれた、愛してくれた人物が坊ちゃんです。
清とのささやかな交流だけが良い思い出かのように描かれています。

青春のほろ苦さではなく、人生の悲哀しか感じれないんですが、私だけでしょうか?