高齢者飼育放棄のmix犬
受け入れしました。

自身の施設入所を機に
手放したいという事でした。

元は孫たちがペットショップで買ってきた犬だったそうです。

世話をしていたのはほぼお婆さん。

いよいよ自分も年老いて世話ができなくなり、
でも犬を置いて施設入所できないと
今回の依頼に至りました。

ペットショップで買ってきた当の孫たちは
みな後見を拒否。
「今はもう飼える状況にない」と‥


お迎えに行った時、
室内にいるのに
ほんの60㎝程度のリードに繋がれていました。




ギャンギャンと火がついた様に吠えているワンコ。

お婆さんが散歩に連れて行けなくなってからは
ずっとこうやってリードに繋ぐことが殆どだったそうです。
何年この状態でいたのでしょうか‥


お婆さんが世話をしている時点で
いつかこうなる事は安易に想像できたはず。
そして
これまでの期間いくらでもこれからの事を考える事はできたはず。

でもそれをするご家族ではなかったから
こうなってしまった‥


飼育放棄書にサインをもらい
シェルターに連れて帰ってきました。

シェルターに入った直ぐから
あれだけヒステリックに吠えていたのがウソのように穏やかで落ち着いたコになりました。



あるかもと聞いていた噛みつきも
全くそんな兆しは見えません。

相当なストレスから解放された‥
そんな安堵感を彼女から感じました。

飼育放棄して貰って本当に良かったです。




シェルターでの新しい名前は
「多幸恵(たこえ)」と名付けました。

仮名にするとちょっとクスッとしますが、
このコが「これから多くの幸せに恵まれますように」との願いを込めて‥

この後医療にかけて
綺麗にトリミングしたら
新しい家族を探します。

結果保護犬になって良かったワンコだと思いますが、
元家族さんたちは
自分たちが犬1匹の犬生をめちゃくちゃにしてしまった事を
これからもずっと背負って生きていって欲しいです。

そして、
お金さえ出せば安易に命を買えるシステムがある限り
無責任な飼い主たちは増え続けていくことでしょう。


ペットショップなんか本当にいらない。

ホームセンターにも
物のように生き物が並んでいる事自体が
異様だと思いませんか。

代表M