どうもー。
おはござます。
アクセス数伸びないっすねー。マイナー神様ばかりで飽きられちゃったかな(笑)。
というわけで、今日も今日とてマイナー神様のお話しでーす。
では、クニノトコタチ、トヨクモヌが身を隠した後の『神典』を見てみましょう。
『次に成りませる神の名(みな)は宇比地邇神(うひぢにのかみ)、
次に妹(いも)須比智邇神(すひぢにのかみ)、
次に角杙神(つのぐひのかみ)、
次に妹(いも)活杙神(いくぐひのかみ)、
次に意富斗能地神(おほとのぢのかみ)、
次に妹(いも)大斗乃辧神(おほとのべのかみ)、
次に淤母陀流神(おもだるのかみ)、
次に妹(いも)阿夜訶志古泥神(あやかしこねのかみ)、
次に伊邪那岐神(いざなぎのかみ)、
次に妹(いも)伊邪那美神(いざなみのかみ)』
なっがい!
急に登場キャラが大増です!
ちなみに、何も言及されていない神様は男神。『妹(いも)』といわれているのが女神です。
古代日本では、同じ親から生まれた女性を年齢の上下に関係なく『妹』と呼んでいました。更に言えば、奥さんや恋人のことも『妹』と呼んでいました。
これについては、古代において兄弟姉妹による近親婚は割とよくあることだったので、妻や、恋人、妹、姉といった関係に特別な区別をしていなかった、という説があります。
まあ、身内の女性とか、特別親しい女性のことを総括して『妹』と呼んでいたわけですね。
基本的にはこの十柱の神様たちは二柱一対で語られることの多い神様たちです。
というのも、名前の音が似てるのでわかるように、この神様たちは一対で近い性質を有していることが多いのです。だからまとめられてしまうことが多いのですな。
でも、店長はそこで止まらない!
なぜならネタ数を稼げるから!!
せっかく各論だなんて謳ってるんだしね。
というわけで、さっそくいってみよう!
ウヒヂニノカミ。この神様もエピソード自体は持っていません。
隠れた訳でもないのに、今後出てこない神様です。新しい流れですね。
今までの独神と違って、ここで初めて男女一対の神様が出てくるわけですが、何かを産んだという話は古事記にはありません。
さて、ウヒヂニノカミ単体を見ていくと、話せることはそんなに多くないです。
『ウ』は『泥』という意味で、『ウヒヂ』というのは『ウイヒヂ』が短くなった言葉とされています。『ウイヒヂ』は『最初の泥』という意味。『ニ』というのは『親愛』を表す言葉で漢字の『邇』というのも『親しみ』を意味するものだそうです。
要するに、『泥』を司る神様ということですな。
ちなみに、この神様を単体で祀っている神社はほとんどないです。調べた限りではなかったです。神世七代としてまとめて祀ってるところはあるみたいですけどね。
ただ、面白いことに、和歌山県にある熊野速玉大社では、ウヒヂニのことを釈迦如来を本地仏とする、としているみたいです。ブッダじゃん。
ちなみに、本地仏とは、神仏習合に因んだ言葉で、要するに、大陸から仏教が伝来した時、日本の神様と結び付けて理解をしようとしたわけですね。日本の神様の正体は大陸から渡ってきた仏様のことだったのだ! みたいな後付け設定です。
日本の神様の正体が実は大陸の仏様だった、とかなんか国力の差が出てるみたいな後付けです。悲しいですね(笑)。
なんで泥を司る神様がブッダになるんだろうか。
謎は深まるばかりです。
それでは明日はウヒヂニの妹ちゃんのお話をしていきます。
それではまた明日。アデュー。