朝からしとしとしとしと。
今日はまさに出雲って感じの天気。
どーもー、八重の店長です。
俺って言うと誰だかわかんないから、今後は一人称を店長に統一するね~。
趣味で上げてるWeb小説ではペンネームを一人称にしてるから、その癖が抜けないのよ。
油断するとペンネームを晒しそうになる(笑)
まあ、ここでは関係のない話なんで自重してます。
さーてさて、昨日で造化の三神が終わりました。
でも天地開闢の話はまだもう少し続きます。
ではでは、『神典』を紐解いてみましょう!!
内容としては、アメノミナカヌシのところで紹介した記述の続きとなります。
『次に國(くに)稚(わか)く、
浮脂(うきあぶら)の如くして、
久羅下(くらげ)なすただよへる時に、
葦(あし)牙(かび)の如(ごと)、
萠(も)え騰(あが)る物に因りて、
成りませる神の名(みな)は、
宇麻志阿斯訶備比古遅神(うましあしかびひこぢのかみ)、
次に天之常立神(あめのとこたちのかみ)、
此の二柱の神も独神成り坐(ま)して、
身(みみ)を隠したまひき。』
………また隠れやがった(笑)。
さて、ここで注目したいのは、初めて明らかになった情景描写!
『國稚く』ってのは、まあ、大地の始まり、みたいな感じでしょう。
で、その最初の描写が次から始まる二節。
『浮脂の如くして』
『久羅下なすただよへる時に』
………いやすっげえ描写だよホントに。
ラーメンの油を見てると、確かにクラゲに見えるもんな。
漂ってるのがなんなのかはわからないけど、原初の地球っていうのは確かにそんな感じのイメージが湧くよね。この当時、単細胞生物しかいなかった時代を連想させて「わはー!」ってなりますよ。あの、あれ、無機栄養微生物、とかいうらしいやつ。最初は泡だったって聞いた。高校の時。
古事記が書かれた当初にその説は存在していなかったというのに、やっぱり共通無意識によるのか何となく最初はこんな感じっていうイメージがあったんでしょうね。
で、次に神様がまた現れる描写が入ります。
『葦牙の如』
『萠え騰る物に因りて』
ここが最初の三柱と後の二柱で別に分けられてる所以でしょうかね。最初の三柱―――造化の三神は何にもない所からふわっと現れてます。
でも、この描写、『葦牙』は音で見ると『葦』と『カビ』ですかね。アシ植物と地衣類のことを表してる気がしますよね。
で、『萠え騰る物』っていうのは、マグマでしょうか。
マグマが通った後にはしばらく不毛の地が続きますが、そこからしばらくすると地衣類が最初に地表を覆いだします。地衣類の後は何が来るのか覚えてないけど、アシ植物も生命力が強そうですよね。それともしばらくしてアシ植物ですら生えれるようになる時間が経ったということの比喩でしょうか。
どちらにせよ、この二節は『マグマが通った後、地衣類が生育し、アシ植物が茂るようになるのと同じように』神様が二柱出てきたぜ、っていうイメージがありますよね!
さてさて、ではウマシアシカビヒコヂノカミについてのお話です。なっげえ! 名前なっげえ!!
この人もすぐにお隠れになるので、よくわからん神です。さらに、もう出てきません。
出てこなくてもいいじゃん、そんなんさぁ!(笑)
でもまあ、何らかの概念が込められてるのは間違いないでしょう。
名前の最初の『ウマシ』。
これはわからん。だってWikiに載ってなかったんだもん!
店長は作家さんではあるけど学者さんではないのです!!
わかんないもんはわかんない!!
でも次の『アシカビ』は、まあ、わかるよね。『葦』と『カビ』でしょう。そんな風に生まれたって言ってるし。
で、次が『ヒコヂ』。
これは古代の言葉で『男性』を表す単語だそうだ。
またもう一つ説があって、『コヒジ』という言葉の並べ替えっていう説もあるんだって。これは『泥』って意味。
素直に読むなら『ヒコヂ=男性』だけど、独神っていう記述もあるし、地盤形成の段階的にも『コヒジ=泥』の方がしっくりは来るよね。『葦』と『カビ』と『泥』。うーん、大地の始まりっぽい。
また、この神様は日本書紀には出てきません。
その代わり、日本書紀には造化の三神の後にこういう記述があります。
『泥(ひぢ)の中に生(おおい)でるがごとし。
すなわち人(かみ)と化生(な)る。』
明日紹介する神様のことも併せて考えると、安麻呂が聞き間違えたとか書き間違えたとか、そんなレベルを疑っちゃう。(笑)。
その辺は明日の話題にとっておこうかしら。
さて、毎日長くなってるけど、そろそろお終いにしようと思います。
今日も楽しんでいただけたら幸いです。
メインパーソナリティーは店長でお送りしました。
では、また明日。アデュー。