あっぶねあっぶね。

また忘れるところだった。

 

えーと、昨日は阿礼と安麻呂が出会うところまで話したんですよね。

 

そもそも、阿礼が記憶していた『帝紀』や『旧辞』というのは国の歴史だったわけです。

でも、今に伝わる古事記のイメージって、神話ですよね?

このずれは何なんでしょうか。

 

まあ、簡単な話なんですけどね。

要は、天皇が尊い存在であるということをしっかりと示すための物語ってことです。

どういうことかというと、ですね。簡単に古事記の流れを説明します。

 

ある所に世界を作った神様がいました。

世界を作った神様は次にその世界を管理する神様を作りました。

世界を管理する神様は様々な自然現象や地形を生み出しました。その自然現象や地形も神様として人格を持っていきました。

そうして、管理者としての神様と、自然現象や地形やその他の概念から生み出された神様同士が作った子どもとができてきました。

前者の管理者の神様を天津神(あまつかみ)、後者の自然現象や地形、その他の概念の神様やその子どもの神様などは国津神(くにつかみ)と呼ばれます。

 

そして、その国津神の子どものそのまた子どもの………の子どもが天皇なのです。

つまり、天皇は神の血を継いでいるのです。

だから尊いのです!!

 

という風な流れになるわけですね。だから、国の歴史に神様が出てくるんですよ。

ちなみに、これはそんなに珍しいことでもなくてですね。

かの有名なギリシャ神話もエジプト神話も、世界最古の叙事詩といわれるメソポタミア文明の神話、ギルガメシュ叙事詩も、王族は神の血から生まれています。

他にも多分あるはずです。そこまで詳しくはないけれど。

まあ、そういうハク付けはいつの世も大事だった、ということと、そのハク付けがまことしやかに信じられていた、っていうことが当時の世情なのですよ。

 

だから、古事記も構成は上中下に分かれていますが、

上巻は神様の天地創生~天津神から生まれた国津神たちの物語。

中巻は国津神から徐々に人へと知性が変わっていく様子を描かれた物語。初代天皇の神武天皇から始まる物語で、十五代天皇までの事績を書いてます。

下巻は完全に人の統治へと移ったことが描かれており、十六代天皇から三十五代天皇までの事績を書いています。

………書いてるそうです。

 

いやまあ、僕、読んだことないんですよね、古事記!

上巻読んだだけで、中巻以降はまだ手つかずでして(-_-;)

いやぁ、読みますよ。読みます読みます。そのうち読みますって。

というわけで、中、下巻の内容はWikipediaを参考にしちゃいました。てへぺろ。

 

というわけで、古事記の概論講座二日目はこの辺でお開きましょう。

明日はたぶん、古事記概論最終日。その後は各論とかに入りましょう。