えんも君の

「日々平凡、雑記帳」ブログ

へ、ご来訪頂き、ありがとうございます。ほっこり


この記事は、ブログを始めた

当初から温めてたネタで、

今回、機が熟したので

書くことにしました。


何故、機が熟したかは、

最後まで見て頂ければ

分かってもらえるかな?


日本のアニメは、

"ジャパニメーション" と呼ばれ、

世界中の人達から愛されていますね。


現在ではドラゴンボール、ワンピース、

NARUTO 等が人気です。

 

日本のアニメが本格的に

世界中で放送されるようになったのは、

40年以上前の1970年代後半。


そんな黎明期に人気があった作品は、

UFOロボ グレンダイザー, 

キャンディ キャンディなどの

東映アニメ作品です。

UFOロボ グレンダイザーは、

Goldorak (ゴルドラック)と呼ばれ、

欧州諸国で放送されました。


フランスでは特に人気が高く、

平均75%、最高100%と

信じられないような

視聴率でした。


キャンディ キャンディ も同様に

フランス, イタリアなどの

欧州諸国で、高い人気を

獲得しました。


フランス人は、この作品が

自国製アニメだと

信じていたそうです。

アジア諸国に目を移すと、

フィリピンで爆発的人気となり、


主題歌が "フィリピンの第二の国歌"

と呼ばれるようになった

アニメがあります。


それが今回紹介する、

"超電磁マシーン 

ボルテスV(ファイブ)" です。


日本では1977年6月から

1年間放送されたロボットアニメです。

放送当時は、
一部熱狂的なファンから支持され、
映画化の話も上がりましたが、

1979年から始まった
"機動戦士ガンダム" の人気に押され、

ボルテス人気は、
フェードアウトしていきました。
過去ブログに当時のことを書いています。

しかし、フィリピンおいて
1978年に初放映されると、

ボルテスVは衝撃をもって、
フィリピンの子供達に
迎えられたのです。

当時のフィリピンでは、
アニメと言えば、
幼児向けが主流でした。

そこに、
5台のメカが合体して
スーパーロボットになる
ボルテスVの登場です。

地球を守るため、
ボアザン星人の差向ける
敵ロボットを、必殺技で次々と
倒していく刺激的なストーリーは、

ロボットアニメを見慣れた
日本の子供達には
想像がつかない程の衝撃を、

フィイリピンの子供達に
与えたのです。

視聴率も、最高58%を叩き出し、

関連商品も爆発的に売れ、

社会現象となりました。


ボルテスV人気は、

順中満帆に見えましたが、

残り4話を残して突然の放送禁止。


フィリピン史上、

放送禁止になった番組は、

ボルテスVが初めてだったのです!


突然の事態に、

子供達は大パニックに

なったことでしょう。


フィリピンの子供達が

楽しみにしていた

残り4話の放送は


1986年まで

待たねばなりませんでした。

更に時が経過した1999年、

ボルテスVの再放送が始まります。


この再放送で、

かつての子供だった視聴者に加えて、

新たな子供達からも人気を得て、


最高視聴率40%超えとなる

ボルテスVの リバイバルブーム

が起こりました。


日本語歌詞の OP曲 "ボルテスVのうた"、

ED曲 "父をもとめて"

フィリピン国内で大ヒットしました。

ボルテスVの主題歌についても、

徐々にフィリピンの人々の

心の中に浸透していったのです。


今では

ほとんどのフィリピン国民が

主題歌のメロディを

口ずさむことができ、


70%以上の国民が

日本語の主題歌を

歌えるそうです。


日本でたとえるなら、

"サザエさんの歌" 以上でしょう!


何せ、母国語では無い

日本語の歌詞が歌えるのですから!


この時から2023年に至るまで、

ボルテスVは、

フィリピン人にとって

"かけがえのない歌"となり、


親子三世代に渡る

"国民的アニメ" になっていくのです。


教会でボルテスV OP曲を披露

アニメ・ソングなのに、聴いていると

神聖な気持ちになります。


ED曲をカバーするフィリピン女性

彼女が歌う日本語の歌詞が、

日本人以上に美しく、

心に響きます。


日本人が体感した

フィリピンのボルテス愛


・堀江美都子さんがフィリピン訪問時、

    国賓級の歓迎を受ける。

   1999年、
   ボルテスVのOP曲を歌った
   アニソン歌手の堀江美都子さんが、
   30周年リサイタル公演のため
   フィリピンを訪問され、
   大歓迎を受けました。

   コンサート会場に向かう
   堀江さんの車両は、
   警察車両の先導を受けた上に、
   信号をすべて青にするなど、
   国賓級の待遇を受けました。

   もちろんコンサートは大成功です。


・安倍元首相に、ED曲を歌っておもてなし

    2006年、安倍晋三総理夫妻が

 フィリピンを訪問しました。

 その際、

 昭恵夫人が訪問した施設において、

 現地の若者たちが

 ボルテスVのED曲 "父をもとめて" 

 を歌って歓迎したそうです。


・フィリピン大使館が

    作曲家小林亜星さんを追悼

 ボルテスVの主題歌を作曲した

 作曲家の小林亜星さんが

 2021年に 亡くなった時、


 駐日フィリピン大使館が、


 "数多くの名曲を世に送り出した作曲家、

 小林亜星さんの訃報の知らせに、

 駐日フィリピン大使館は、

 深い哀しみを覚えております" 


 との追悼コメントを寄せました。


・その他のエピソード

    フィリピンのボルテスV事情について、

 ネットで検索していたら、

    いろんなエピソードがありました。


    –フィリピンスタッフのいる

      カラオケパブにいって、

      ボルテスVの歌を歌ったら、

      奥から他のスタッフも出て来て、

      大合唱になった。


    –フィリピン人と仕事で打合せした時、

      ボルテスVが話題に上がり意気投合

   商談がスムーズにまとまった。


    –フィリピン人の奥さんと

      お付き合いしていたときに、

      ボルテスVの話題になったが、

      "そんなアニメ知らない…"

      答えたところ、

      "日本人なのにボルテスVを

      知らないなんて、信じられない!"

      と怒られた。 

      結婚後、その奥さんは、

      花嫁道具として "ボルテスV全話収録

      DVD Box" を持参したそうな。


そして2023年…

ボルテス伝説はあらたな時代に入りました。

なんと、

フィリピンのGMAネットワークで

実写ドラマ化され、5月8日より 

"ボルテスV レガシー(VOLTES FIVE LEGACY)" 

として放送開始されました。


この動画はトレーラーです。

フェイクでもファンムービーでもありません!

このクォリティで、全80話放送ですよ! 
本家アニメが全40話なので、2倍の話数です!


 実写版主題歌は、日本語歌詞で

フィリピン女性シンガーが歌ってします。


そして、注目の合体シークエンスがコレです!

この2つの動画からも、
フィリピンの人々のボルテス愛が
ひしひしと伝わっています。


フィリピンの人達にとって

ボルテスVは、単なる人気アニメではなく、

日本人のボク達が想像する以上に

"神聖なもの" なのだと感じます。


では何故、

単なる日本の1ロボットアニメが、

ここまでフィリピンの人々の

心を掴んで離さないのでしょう。


それは、フィリピンの歴史と

深く関わっているようなのです。


それについては次回、

お伝えしたいと思います。


【ボルテスV 中編】


今回は、ここまで


最後まで読んでいただき、

ありがとうございました。

また、次回お逢いしましょう

 

心は少年、体はオヤジの

えんも君でした。 

ブログ内の画像及び動画は、お借りしたものです。