えんも君の
「日々平凡、雑記帳」ブログ
へ、ご来訪頂き、ありがとうございます。
この数日の間に、
坂本龍一さん、
畑正憲(ムツゴロウ)さんと、
大御所の方々が
続けてお亡くなりになりました。
坂本さんは、
YMOのメンバーであり、
"戦場のメリークリスマス"
の映画音楽を担当された
世界的な音楽家です。
ムツゴロウさんは、
作家であり、
北海道に "ムツゴロウ動物王国"
を開園して話題になりました。
TVでは
"ムツゴロウと愉快な仲間たち" で
お茶の間を人気を獲得していました。
お二人とも
1980年代に脚光を浴びた方々なので、
今回の訃報に触れ、
とても寂しく感じています。
実は一見、共通点が
無さそうなお二人ですが、
一緒にお仕事をされた作品
があるのをご存知ですか?
それは、"子猫物語" です!
当時は邦画下火時代でしたが、
興行収入 98.0億円の大ヒット作となり、
その年の
第4回ゴールデングロス賞最優秀金賞、
特別賞 を受賞しました。
物語は、
子猫の"チャトラン"と、
親友のパグ犬 "プー助" の
冒険と友情を描いた
"動物ファンタジー" 映画です。
ムツゴロウさんは、
この映画の監督、
坂本さんは、
音楽を担当されました。
ボクは、
ネイチャードキュメンタリーや、
動物ドキュメンタリーが、
好きなのですが、
近年まで
この映画を観た事が
ありませんでした。
"キタキツネ物語"は
好きで見てたんですけどね。
でも、'86年当時は、
大ブームだったんですよ。
"文部省推薦" 映画だったし、
製作会社がフジテレビなので
テレビでも
バンバン取り上げられましたね。
かわいい子猫と子犬が
主役の映画だったので、
小さい子供からおじいちゃん、
おばあちゃんまで、全世代が
安心して観られるファミリー映画
として、世間に受け入れられたのでしょう。
ボクの友達の妹
(当時、幼稚園年長さん)も、
家に遊びに行った時、
"いまから、おかあさんと、
ねこのえいが、みにいくの!"
と、うれしそうに話してくれた事
を思い出します。
ボクが "子猫物語" を観たのは、
ほんの数年前です。
ネコを飼い出始めたことを
きっかけにして、
我が家ではちょっとした
動物番組ブームが起こりました。
その一環で
"そう言えば昔、
子猫物語って映画あったなぁ"
と思い出し、
DVDを借りてきました。
夕食時に子供達と観たのですが、
なんとOPから30分で
強制終了となりました。
↓気になる方は、動画(OP〜約30分)を観てくださいね。
それは、開始数分で起こりました。
生後3か月くらいの子猫(チャトラン)が
川に落ちて流されているシーンを見て、
娘が、
"あ〜!猫かわいそう
たすけてあげて…"
と呟いていました。
その後も、チャトランは
川岸にあった空箱の中に
入ったまま、流されます。
そのときも、
"どうしてこんな酷いことするの!"
と半泣き状態…
その後、
流されているチャトランは
熊(小熊)に襲われます。
その時、
チャトランを追いかけてきた
親友のパグ犬(プー助)が
二匹の間に割って入ります。
そして、
熊とプー助の格闘が始まり…
ここまで見た時、娘が
"あぁ! いぬが死んじゃう!
なんでこんな酷いことするの!
もういやだ! この映画キライ!
もう観ない!"
と大泣きしました。
ここで終了。
ボクはびっくりしましたが、
同時に娘の気持ちも
よく理解できました。
この一件で、
ボクの中にふたつの疑問
が浮かびました。
40年前に、
この映画を観て、友達の妹は
どう感じたのだろうか?
"ネコさんが可愛っくて、
とても楽しかった!"
といった感想だったかもしれません。
当時、この映画は大ヒットし、
大きな批判も起こらなかったので、
観客の感想は、ほぼ同じでしょう。
では何故、
40年前に大ヒットした
ファミリー動物映画を、
ボクの娘は拒絶したのでしょう?
それは、
"人とペット(🐶😸)との関係性
がこの数十年の間に
大きく変わった" からだ
とボクは考えました。
昔はほとんどの家庭が
ペット(🐶😸)を屋外で
飼っていました。
でも現代では、
ペット(🐶😸)の室内飼育が
基本となっています。
屋内飼育され、
生活空間を共有する事で、
人とペット(🐶😸)との垣根が無くなり、
"ただ可愛いだけの愛玩動物"
から "家族の一員" へと、
ペット(🐶😸)への愛情が
変化したのだと思います。
そして、ペット(🐶😸)は
飼い主家族にとって、
"かけがえのない存在"
になったのです。
その一方で、
野良ネコ、野良犬についても
"野良" ではなく、
"地域"ネコ、"地域"犬 と
呼ばれるようになりました。
しかし相変わらず、
🐶😸は、行政により捕獲されると、
一定期間保護された後、
飼い主が現れない場合、
殺処分されます。
毎年何千頭もの🐶😸の命が
消えていくのです。
そんな状況を見かねた人達により
保護犬猫ボランティア団体が
立ち上がり、全国に広がっています。
地域犬ネコ保護活動や
年数回の保護犬ネコ譲渡会も
活発に行われています。
我が家のネコネコ3人は、
保護ネコ出身で、
今では大切な家族の一員です。
だからこそ娘は、
映画のためとは言え、
人間の都合で
子猫や子犬の命を
落としかねない危険な事を
させたことが、
許せなかったのです。
きっと
ペット(🐶😸)のいる方々が、
この映画を観たら、
娘に近い感想を
お持ちになると思います。
現代の世俗を見渡すと、
"昔は良かった…" と思うことも
多々ありますが、
ペット(🐶😸)を取り巻く
環境については、
"現在のほうがずっと良いな!"
と思っています。
【追記】
こういう、ドキュメンタリー番組ならぜひみたいですけどね。
でも、最近はとういう手間暇かかる番組はすくないですね。バラエティ番組ばっかりで…
今回は、ここまで
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。
また、次回お逢いしましょう。
心は少年、体はオヤジの
えんも君でした。
※ブログ内の画像および動画はお借りしたものです。