えんも君の

「日々平凡、雑記帳」ブログ

へ、ご来訪頂き、ありがとうございます。ほっこり

 

今年の初夏から読み始めた

"小説版 サイボーグ009" を

先日、やっと読み終わりました。


正式なタイトルは、少し長いのですが、


"サイボーグ009 完結編 

2012 009 conclusion 

GOD’S WAR"   です。

文字通り

マンガ版を含めての"完結編" であり、

作者 石森章太郎先生の遺稿

となりました。


いえ、正確には


石森先生は、この作品の構想を

21冊のノートにまとめて

小説の一部を書き始めたところで、

無念にも鬼籍に入られたのです。


当然、

執筆は止まってしまったのですが、


ご子息の小野寺丈さんが

先生の残した構想ノートに基づいて、

小説を執筆し、

物語を完結させました。


父親とはいえ、

日本を代表するマンガ家の

意志を引継いで

知名度の高い代表作の

物語を完結させる...


ボク達には、

想像できない程のプレッシャーを、

小野寺さんは感じていたと思います。


試行錯誤を繰り返した結果、

作品の完成までに

実に6年の歳月が必要となりました。


その思いは、

本の巻末に寄せたあとがきで、


"この作品に対する評価は、

全て石森章太郎の構想によるもの。


逆に作品への批判の全責任は、

すべて著者である小野寺丈にある" 


と明言されています。


相当の覚悟を持って

小野寺さんは、

この作品を執筆されたのだな、

と推察します。


でも、

"なんで、

石森先生はマンガ家なのに、

小説を執筆したの?" 


という疑問が湧くと思います。


それは、

この作品の構想を始めた頃には、

既に石森先生は深刻な病に侵されていて、

これをマンガとして世に発表するには、

もう時間がなかったのです。


でも、石森先生には、


"ライフワークである

サイボーグ009"を、

どうしても完結させたい!"


という執念にも似た、

強い思いがありました。


そこで、マンガ媒体に拘らず、

小説(文字媒体)を

表現方法として選択したのです。


小説ならば、

ストーリーさえ完成していれば、

絵はありませんが、

物語を読者に伝えることができるし、


病院のベッドの上でも

執筆することができます。


そしていつか、

石森プロの手により、

コミカライズ や アニメ化

できる可能性もあります。


石森先生は、

最期の気力を振り絞って、

サイボーグ009を完結させようと

したのだと思います。


その執念は、

"この検診データで、

生きていることが不思議なくらいです。" 

と、石森先生の病状に

担当医も驚愕するほどだったそうです。


作品評価としては

石森ファン、特に009ファンの方は、

この完結編を読んで、ショックを

受けられるかもしれません。

(ボクも受けました!)


また、

作品否定や批判を含めた

ネガティブな感想を

お持ちになるかもしれません。


でも、

みなさんへのお願いとしては、

最終的には、この作品を受け入れて

あげてほしいのです。


それは、

石森章太郎先生が、文字通り 

"残り少ないご自分の命を削って" 

構想され、


小野寺丈さんが、

6年の歳月を費して、

"悩みに悩んで" 

執筆された作品なのだから...


この作品は、

全3巻からなる長編小説です。

マンガ原作とはいえ、

挿絵はありません。


前置きが長くなってしまったので、

ボクの読後感想については、

次回、書かせて頂きます。

でも、ストーリーを

ちょっとだけ紹介すると、


過去の戦いが終って、

サイボーグ戦士達は、

アメリカ、ドイツ、フランス

といった自分達の故郷へ

帰っていきます。


そして、それぞれの日常生活を

取り戻したところから

この物語は始まります。


彼らの前に、

新たなる敵が登場するのです。


その倒すべき相手は、

悪の秘密結社でも

宇宙人でもサイボーグ でも

ありません! 


最後の敵は、"神々"! 


そう、ゴッドなのです。


何故、敵が神々なのか?

009達はこの壮大な敵に

勝利することができるのか? 


この神々との戦いをもって、

"サイボーグ009"は、完結します!!


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今回は、ここまで

 

最後まで読んでいただき、

ありがとうございました。

また、次回お逢いしましょう

 

心は少年、体はオヤジの

えんも君でした。