「神経はケモノ道のよう」これはクライアントさんに分かってもらうための表現。
慢性の痛みって、天気や疲れで変化をします。
長年同じ場所が痛み続けると、痛みに敏感になり、少しの変化でもすぐ痛みを誘発してしまうのです。
施療においても、体は整って良くなったと思ったのに、痛みの再発が起きる事があります。
長年の刺激で神経が過敏になると、現場の状態が大したことが無くても、痛みの表現は強くなるもの。
つまり痛みとは、実際の状況を正確に反映しているとは限らないのです。
(歯もそうですよね、虫歯でもないのにやたら痛む時があります。)
感覚神経と脳の関係は、ケモノ道とよく似ています。
ケモノ道は、動物が同じ所を何度も往復する事で、道筋がハッキリして、道ができる現象です。
これを神経と脳の関係に置き換えて見ると、神経は脳に逐一報告するので、神経伝達がよりスムーズになってしまい、それにより脳は、より長患いの現場に対して注目をしてしまうのです。
こうなると、現場の状況が良くなってきても、他の場所と比べて、少しの異常でも脳は注目度が高いがゆえ感知するのです。
セラピストさんの中で、体は整って来ているのに、痛みを繰り返すクライアントさんがいたならこの現象を疑って下さい。
良い施療を続けると、やがてケモノ道に草が生え、やがて道が目立たなくなるように、痛みも収まるはずです。
だから安心して、クライアントさんに接して下さい。