出勤時の電車の乗車率(300%)よりはましですがそれでも200%もの乗車率位になる帰りの電車の中で、突発的に襲ってくる鎖骨の痛みに怯えながらつり革につかまっていたら、今日の帰宅時にJRの電車の中で横に80歳近く位の腰のちょっと曲がった銀髪のおばあさんが乗ってきました。


当然近くの人が席を譲ってあげるのだろうなと思っていたら、前に座っている3人の人はおばあさんを完全無視。

おばあさんの真ん前に座っていた筋肉むきむきサラリーマンはスマホでゲームをやりながらちらっとおばあさんを見ただけで、足を大きく組んで全く席譲らず。


おばあさんが電車の揺れで辛そうだったので、ちょっと何年かぶりにキレそうになった。

「お年寄りがいらっしゃいますから席、譲ってあげませんか?」と喉まで声が出かけたのに、電車で同じようなことを言った人が昔、逆恨みにあって刃物で刺された事件が頭をよぎり、結局言い出せずすごい自分が嫌になった。


他の国の人は知らないけれど(フェアに言うと、以前駐在していた韓国と香港ではお年寄りが電車に乗ってくると、複数箇所で同時に誰かが席を立って譲っていたのを何回も見た。だからお年寄りに寄り添う国民は何も日本人だけではない)、日本人は昔からお年寄りや体の不自由な人には優しく接してあげてきたでしょう?何でこうなっちゃったの?自分さえよければいいのか?

弱い人は皆で助け合うという、公(おおやけ)の心を日本人なら持ち続けたい。


リーアム・ニーソンのような強靭な肉体と、一瞬で相手を撃沈させる対人戦闘能力を兼ね備えていたら静かに「おい、席、譲ろうな」とボソっと言えたのに。

自己嫌悪に陥った青空でした。今度、こんな不埒(ふらち)な奴に会ったら自爆覚悟で(暴行受けようとも)、席譲りを進言してしまうかも知れない。